「日本人の“焦り”の犠牲者だ」レネ・ヴァイラーの鹿島退任に母国メディアがばっさり。本人も心境語る「違う結末が良かった」

2022年08月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

直近5試合は3分2敗だった

鹿島をシーズン途中で去ることになったヴァイラー。(C)SOCCER DIGEST

 Jリーグの鹿島アントラーズは8月7日、レネ・ヴァイラー監督の退任を発表した。双方合意のもとでの契約解除で、コーチのドラガン・ムルジャ、フィジカルコーチのマヌエル・クレクラーについても、契約解除のうえ退任となる。後任にはコーチの岩政大樹が新監督に就任した。

 突然の解任劇について、ヴァイラー前監督が母国紙に心境を語ったようだ。スイス紙『Blick』が9日付けで伝えた。

「ヴァイラーは日本の東海岸で諸々の手続きと荷物の整理をしている。週末にはスイスに帰国する予定だ。2日前に鹿島アントラーズから解雇されたことについて、彼は『このような終わりが来てしまったことは私にとって残念なこと。現在はリーグ5位だが、2位とわずか2ポイント差だ』と語った」
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 そして、母国メディアに伝えた"解任理由"については「アントラーズの経営陣にとって、(直近)2敗はあまりにも多すぎたのだと思う」とコメントした。また記事は以下のように述べている。

「クラブの経営陣がDFのトップと得点王をベルギーに売却したことが、ヴァイラーの仕事をよりいっそう難しくした。結局は、彼は日本人の"焦り"の犠牲者なのだ。ブラジルの世界的なスター、ジーコがアドバイザーを務めていたクラブであるのに。

 最もカリスマ的で型破りなフットボールコーチのひとりであるヴァイラーにとって、文化の違いは魅力的であると同時に予測不可能であることは明らかである。だが、彼は恨み言は言わず、『リーグは面白いし、サッカー以外の人との出会いも感動的だった。だからこそ、違う結末が良かった』と振り返っている」

 日本でのチャレンジを終え、スイスに戻るヴァイラー。母国ではその動向が注視されているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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