15歳でバルサからアーセナルに移籍、かつての“神童”が中国でひっそりデビュー。「ウー・レイが教えてくれた」

2022年08月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

“セスク2世”と評されたことも

15歳で加入したアーセナルでは鳴かず飛ばずに終わったメリダ。(C)Getty Images

 かつて神童と持て囃された男が、中国でひっそりとデビューを飾った。スペイン人MFフラン・メリダだ。

 現在32歳のメリダは、バルセロナのカンテラ(下部組織)で頭角を現わすと、18歳からしかプロ契約ができないスペインを離れ、2005年に15歳でアーセナルのユースへ。17歳で正式にプロ契約を交わした。セスク・ファブレガス(現コモ)と同じ経路を辿ったこともあり、"セスク2世"などと評されたこともあった。

 ただ、"本家"のようにアーセナルで活躍することは叶わず。ほとんど出番を得られずに10年に退団すると、その後はアトレティコ・マドリー、ブラガ(ロ―ン)、エルクレス、アトレチコ・パラナエンセ、ウエスカ、オサスナ、エスパニョールと渡り歩く。どちらかといえば、スペインの2部が主戦場となっていた。

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 昨シーズンは、1部に復帰したエスパニョールで、わずか11試合の出場に留まり、契約満了で退団。新天地に定めたのが、中国スーパーリーグの天津津門だった。

 そして、8月6日に行なわれた第11節の山東泰山戦(0-1)で新天地デビューを飾ったメリダは試合後、次のようにコメントした。中国のスポーツメディア『新浪体育』が伝えている。

「今日は負けたので、とても悲しい。中国スーパーリーグに来る前に、エスパニョールで(同僚の中国代表)ウー・レイがどのようなリーグかを教えてくれた。彼は非常に優れたアスリートであり、素晴らしいフィジカルと才能を持っている。 僕たちは素晴らしい試合をした。勝点が取れなかったのは残念だ」 

 チームメイトについては「本当に素晴らしい。僕がここに来た最初の日からとても親切にしてくれて、順調に仕事をさせてくれた」と語ったメリダ。超逸材と騒がれた男が、アジアでのキャリアの第一歩を踏み出した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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