【J1寸評&採点】神戸×新潟|L・シルバら主力を欠きながら、らしさを発揮した新潟が逆転勝利

2015年09月20日 前田敏勝

神戸は主力選手の負傷交代も響いて…。

【警告】神戸=ブエノ(40分) 新潟=大井(81分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】山本康裕(新潟)

【試合内容】
 神戸はチョン・ウヨンをアンカーにおく4バックで臨むも、ハイプレスを仕掛ける新潟に押し込まれる展開が続く。
 
 それでも、27分という早い段階でFWを1枚削り、3バックにして一時は立て直し、後半には60分に森岡のファインゴールで先制に成功。しかし、その4分後にミス絡みで失点して同点に追い付かれると、終盤の85分に逆転され、1-2で敗れた。渡邉、レアンドロという攻撃の核となる選手の相次ぐ負傷交代も響いた。
 
 一方の新潟は、L・シルバらの出場停止で大幅な陣容変更を強いられながら、初先発の端山や佐藤らが活き活きとプレー。内容でも神戸を上回り、アウェーでの価値ある逆転勝利で、J1残留争いから一歩抜け出した。
 
【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・11節
 
【チーム採点・寸評】
神戸      5.5
序盤から歯車がかみあわず、チームとしても連動性を欠いた。課題のミス絡みの失点も止まらず。
 
新潟      6.5
イム・ユファンの負傷は誤算も、端山、佐藤らチャンスを与えられた選手たちが活躍。新潟らしさも見せて逆転勝利。
 
【神戸|採点・寸評】
GK
22       山本海人         5.5
ピンチを好セーブでしのいでいたが、同点弾を許した時は飛び出しのタイミングが遅れて曖昧な対応になったのが悔やまれる。
 
DF
6        高橋峻希         6.0
オープンな展開でもアップダウンを繰り返し続けていたが、2失点目の場面では後手を踏んだ。
 
34       ブエノ
R・シルバには蹂躙され、食いつく守備が裏目に。身体能力でカバーするのがやっと。
 
5        岩波拓也         5.5
球際を強く、逞しく守り続けたが、パスミスが1失点目のきっかけになった。
 
3        相馬崇人         5.5
前半は左で起点になったが、対応する舞行龍を突破するまでには至らなかった。
 
MF
24       三原雅俊         5.5
中盤にできた穴を埋める対応に追われた。セカンドボールの拾いあいでも苦戦していた。
 
16       チョン ウヨン 5.5
1ボランチがはまらず。2ボランチに変更して安定しだすも、今回もミスが失点につながる悪癖を露見した。
 
10       森岡亮太         6.5
苦しいチーム状況でも攻撃にアクセントをつけ、ミドルで先制点も奪ったが勝利につながらず。
 
FW
19       渡邉千真         5.5
前半途中には決定機もあったが決めきれず。持ち味を発揮し始めた矢先に無念の負傷交代。
 
11       レアンドロ     5.5
前線で孤立し、仕事ができず。森岡の得点時は上手くおとりになるも、直後に足を気にして交代。
 
9        石津大介         5.5
ボールに絡むシーンが少なく、持ち味を発揮できないまま、戦術上の理由で前半途中に交代。
 
交代出場
DF
4        北本久仁衛    
前半途中から3バックの中央に入って守備を立て直し、若いふたりをカバーしながら、最終ラインを統率した。
 
FW
7        ペドロ・ジュニオール           5.5
渡邉の負傷交代で、前半途中からスクランブル起用。負傷明け、久々の出場で、万全とは言い難い。
 
MF
20       増山朝陽        
攻撃にパワーが割けないチームのなかで、推進力あるドリブルで活路を開いた。
 
監督
ネルシーニョ  5.5
思い切った前半途中での戦術変更で、一時は立て直すも、ミス絡みの失点が続く現状を修正できず。
 
 

次ページ代役を務めた初先発の端山や佐藤が溌剌とプレー。

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