【J1】指宿、山本のゴールで逆転! アウェーで神戸を下した新潟が、年間14位に浮上

2015年09月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

主力4人を欠いた新潟。代わりに出た選手たちが「ピッチで勝ちたい気持ちを表現してくれた」(柳下監督)。

指宿が同点弾を叩き込み、山本(写真)が決勝点。新潟がアウェーで貴重な勝点3をモノにした。写真:サッカーダイジェスト

 J1リーグ第2ステージ11節の神戸対新潟が神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で行なわれ、アウェーの新潟が2-1で勝利した。新潟は出場停止などで主力4人(L・シルバ、加藤、川口、コルテース)を欠きながら、価値ある勝点3を手にした。
 
 試合は拮抗した展開が続き、お互いにゴールを奪えないまま27分を過ぎたが、ここで神戸のネルシーニョ監督が思い切って手を打つ。FW石津に代えてDF北本を投入。布陣を4バックから3バックに変更し、両ウイングバックを高い位置に上げて攻撃の圧力を強めた。
 
 その効果はすぐに表われた。32分には左サイドからの展開で、レアンドロのヒールパスを受けた森岡がエリア内へ進入。最後は渡邉のシュートがDF前野にゴールライン上でクリアされるも、可能性を感じさせる攻撃を見せた。
 
 しかし、その渡邉は39分に負傷交代し、P・ジュニオールがピッチに入る。対する新潟も移籍後初出場のCBイム・ユファンが負傷し、37分に大野と交代。両チームとも前半からカードを切る予想外の展開でゲームは進んだ。
 
 後半は新潟がポゼッションを握って押し込み、神戸がカウンターでチャンスをうかがう。先制点が生まれたのは、そんな流れが続いた60分。新潟の縦パスを奪ってカウンターを仕掛けた神戸が先手を取る。森岡がハーフライン付近からドリブルで持ち込み、そのままミドルシュートを沈めた。
 
 しかし、新潟はここから反撃に出る。神戸の縦パスをインターセプトした前野が、すぐさま相手最終ラインの裏へフィード。これを受けた指宿が冷静にGKの動きを見極め、64分に同点ゴールを突き刺した。
 
 さらに新潟は、両チームの疲労の色が濃くなった85分に、値千金の決勝点を奪う。ドリブルで持ち込んだ山本が途中出場の山崎とのワンツーで抜け出し、豪快に左足で蹴り込んだ。
 
 試合はそのまま2-1で終了し、新潟が勝利を収めた。柳下監督は、ボランチ佐藤や右MF平松ら主力の代役を務めた選手たちを、「ピッチで勝ちたい気持ちを表現してくれた」と評価し、決勝点の山本も「苦しいなかで点が取れて良かった。胸を張って新潟に帰りたい」と充実感を語った。
 
 新潟はこの勝利で第2ステージ10位、年間順位で14位に浮上。一方の神戸は第2ステージで12位、年間順位で11位となった。
 
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