「だから辞めようと思いました」なぜ宮市亮は前十字靭帯断裂で引退を覚悟し、そして思い留まったのか。「爆泣きしてます。笑」

2022年07月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

国内外からメッセージが続々

手術が決まり、心中を綴った宮市。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 Jリーグの横浜F・マリノスは7月29日、FW宮市亮が右膝前十字靭帯断裂で近日中に手術する予定だと発表した。

 宮市はE-1選手権で日本代表に約10年ぶりに復帰し、香港戦で途中出場、中国戦で先発。27日に行なわれた韓国戦では途中出場したが、相手選手と接触して膝を痛め、交代していた。

 この発表の後、宮市は自身のブログとSNSを更新。横浜が作成したという自らの動画とともに、長文で心境を綴った。

「リリースにあった通り右脚前十字再断裂の怪我を負いました。受傷直後『やってしまった』と同時に『もう現役を終えよう。』と思っていました。自分の職業はプロサッカー選手、プロアスリートです。これまでの怪我歴、稼働率、本当にプロアスリートとして褒められたものではありません。チームを離脱する期間も長く、その都度チームに迷惑もたくさんかけてきました。多くの人に失望させました。だから辞めようと思いました」(原文ママ)

 そこまで思いつめたという宮市だが、ファンやサポーター、周囲の声に思いとどまったとも明かしている。

「そのメッセージを重荷に感じたわけではなく、心から嬉しかった。多分自分は、やっぱりサッカーがやりたいんだなと、その時思い知らされました。サッカーが大好きだと。だからまた、這いあがっていこうと思います。そして、その過程で少しでも誰かのためになるのなら、今回は復帰までの道のりをたくさん公開して行きたいと思っています。ラストチャンスと思ってそういう覚悟で頑張りたいです」(原文ママ)
【動画】宮市が投稿した、引退の覚悟と、再起への誓い。同僚たちからもエールが続々
 そう綴った宮市は、サッカー関係者からのエールを受けて「爆泣きしてます。笑」と感謝を述べ、横浜サポーターに向けても言葉を送った。

「Fマリノスのサポーターの方々へ。大事なシーズンの真っ只中で悔しい思いはあります。昨夏加入してから本当に本当に皆さんの励まし、応援に何度勇気づけられたことか。マリノスに加入して本当に幸せです!今シーズンはよりそれを実感しておりました。

 これからまたタイトル争いに向けて本当に大事な試合がやってきます! 自分は外からになりますが、チームのためにやれることを精一杯やりたいと思います! このマリノスファミリーで最高の瞬間を迎えれるようにまたスタジアムに足を運んで、最高に熱いチームメイト達に声援よろしくお願いします」(原文ママ)

 この声明には、浅野拓磨や槙野智章、室屋成、大津祐樹、中谷進之介ら現役選手も反応し、エールを送っている。また、ブログには横浜以外のサポーターからも多くのコメントが寄せられているほか、ザンクトパウリ時代のファンからとみられるドイツ語の激励もみられた。

 度重なる怪我を乗り越えて、日本代表まで這い上った宮市。その復活を多くの関係者やファンが待っている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】敵地・ヨドコウ桜スタジアムに乗り込んだ横浜F・マリノスサポーターを特集!

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