「日本人に敵意はない」古橋亨梧に人種差別を働いた宿敵ファンに罰金刑。弁護士が弁明「不適切な冗談」

2022年07月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

レンジャーズから永久追放の処分

昨年、宿敵ファンから人種差別を受けた古橋。(C)Getty Images

 古橋亨梧がセルティックに加入してすぐに大活躍したことで、宿敵レンジャーズの一部ファンから人種差別の標的にされたことは記憶に新しい。

 昨年8月、レンジャーズのアウェーゲームの遠征途中にバスの車内で古橋に対して差別行為を働き、その様子を映した動画がSNSなどで出回って問題となったことを覚えているファンは多いだろう。今回、その差別行為を働いた3名に、合計1550ポンド(約25万6000円)の罰金刑が科された。地元紙『Daily Record』が7月27日に報じている。

 31歳、27歳、26歳の男性は、古橋を差別するようなチャントを歌ったり、アジア人に対する差別を意味するジェスチャーをするなどし、レンジャーズから永久追放の処分を科された。

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 Daily Recordによると、3名のそれぞれの弁護士は、以下のように述べている。

「彼は選手や日本人に対して一切敵意を抱いておらず、人種差別主義者でないことを強調したいと願っているが、当日の自身の行為を受け入れている」

「当日はアルコールが入っており、誰かが歌い始め、不適切な冗談ではあったが、その冗談に乗じてしまった。彼は人種差別主義者ではなく、二度とこのような振る舞いはしないだろう」

「長年レンジャーズを応援しながら、永久追放という厳しい処分を受けたが、それは彼自身の責任によるものでしかない」

 問題が明るみになった際、セルティックとレンジャーズの両クラブは差別行為を厳しく非難。後者は前述のように永久追放処分を科した。古橋本人はSNSで差別反対を訴えつつ、「I'll never walk alone(僕はひとりじゃない)」と投稿していた。

 一刻も早く、愚かな行為が少しでも減っていくことを願うばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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