共通点はスピード!宮市亮が同い年の“ライバル”を語る。「決定的な違い」として挙げたのは?

2022年07月25日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

地元凱旋。先発紹介では人一倍大きな拍手が送られる

宮市は右サイドから再三チャンスを演出するも…。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 日本代表は7月24日、E-1選手権の第2戦で、若手主体の中国代表と豊田スタジアムで対戦。圧倒的に押し込み、相手の5倍となる20本のシュートを放つも、最後まで得点を奪えず。27日に行なわれる韓国との最終戦を前に、痛恨のスコアレスドローに終わった。

 19日の香港戦(〇6−0)で64分から途中出場し、2012年10月16日のブラジル戦(●0-4)以来、3563日(9年276日)ぶりに日本代表のピッチに立った宮市亮は、この一戦では右サイドハーフで先発。得点には繋がらなかったものの、鋭い縦への突破や、中央への切れ込みから絶妙なラストパスを送り、攻撃の中心として存在感を示した。

 ただ、実力で大きく下回る相手に勝点2を落としたなかで、試合後の会見ではやはり、反省の言葉が続いた。

「結果が出なかった。0-0で終えてしまった悔しさが残る。爪痕という面でも、やっぱり結果は個人的に欲しかった。まだ韓国戦があるので、出られるか分からないが、出た時には自分の良さを出していく。出なかった場合もチームのためにというところを意識して頑張っていきたいと思う」

 豊田スタジアムのある愛知県は、宮市の出身地だ。高校サッカー選手権で2年連続の優秀選手に選ばれた中京大中京高時代のパフォーマンスを、いまだ鮮明に記憶している人も少なくないだろう。先発紹介の際、宮市の名が呼ばれると、場内からは人一倍大きな拍手が送られた。

「自分は愛知県出身で、縁のある地だし、そういう地で代表のユニホームを着させてもらえるのは光栄。ただ本当に勝ちたかったというところが正直な感想」
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 また、この会見では宮市の口から、カタール・ワールドカップのメンバー入りを争う伊東純也の名も飛び出した。同い年のライバルについて、こう語っている。

「伊東純也選手のプレー集をこの代表期間中に見たりしている。ミーティングに出てくるシーンも結構、伊東選手のプレーが多かったので。自分もスピードが長所なので参考にさせてもらった。ただ、決定的な違いは、彼はやっぱり結果を常にどの試合でも出しているところ。今日の試合で自分は結果が出なかったので本当に悔しいが、また切り替えて韓国戦に向けてやっていきたい」

 宿敵との優勝決定戦まで中2日。下を向いている暇はない。「この悔しさからしっかり切り替えること。しっかりと前を向いて、勝利すれば絶対優勝は間違いないので、そこに向かって強い気持ちでみんながやっていくことが大切」と力を込める29歳は、E-1の最後にとびきりの輝きを放てるか。次の舞台も豊田スタジアムだ。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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