７月23日、パリSGは日本ツアーの第２戦で、埼玉スタジアムに乗り込んで浦和レッズと対戦。３-０で快勝を飾った。

　この日、ベンチスタートだったリオネル・メッシがネイマールとともに投入されたのは59分。会場は拍手に包まれた。

　そのアルゼンチン代表FWの"本気度"を感じるプレーがあった。78分、ネイマールへのパスを浦和のMF松崎快にカットされると、後ろから猛然と追いかけたのだ。すでにスコアは３-０。途中出場とはいえ、いつものメッシなら、さぼっていてもおかしくない場面だった。

　結局、メッシと挟み撃ちにする形でDFプレスネル・キンペンベが松崎からボールを奪い、パリSGはカウンターからアシュラフ・ハキミの決定機を作り出している。

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　今冬に自身最後になる可能性が高いカタール・ワールドカップが控えているからか、それともパリSG加入１年目の昨シーズンに６ゴールに終わった悔しさからか、あるいはその両方か。このスーパースターはオフを予定より早く切り上げてチームに合流した。そのモチベーションの高さが、このシーンに表われていた気がする。

　もちろん、先制点を叩き出した20日の川崎フロンターレ戦に続き、抜群のキープ力と敵の虚を突くパスも光っていた。

　パリSGは、25日にこのツアーのラストを飾るガンバ大阪戦が控えている。２試合を終え、さらに一段階ギアを上げた30番の姿が見られるかもしれない。

取材・文●江國 森（サッカーダイジェストWeb編集部）

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