【CLタレント名鑑】9月15日のチャンピオンズ・リーグで最も輝きを放った3選手

2015年09月16日 遠藤孝輔

番狂わせを演出した守護神とウイング、2得点のストライカー。

ジャンルイジ・ブッフォン/イタリア代表。1978年1月28日生まれ(37歳)。191センチ・83キロ。パルマ→ユベントス (C) Getty Images

ジャンルイジ・ブッフォン(ユベントス/GK
先発(フル出場) 1失点・0アシスト
 
 UEFA選出のMOMは、決勝点を奪ったモラタだった。ただ、若きそのストライカーに勝るとも劣らない働きを見せたのが、37歳のブッフォンだ。偉大なる守護神のハイパフォーマンスなくして、ユベントスはマンチェスター・Cの本拠地で貴重な3ポイントを得られなかったはずだ。
 
 ブッフォンの見せ場はいきなり訪れる。2分、スターリングの至近距離弾を足でストップ。立ち上がり早々に訪れた失点の危機からチームを救うと、60分にもいまなお超一流たりえる技能を見せつける。左手一本でスターリングのシュートを弾いた直後、すぐさま態勢を立て直して、こぼれ球を詰めていたシルバの一発もブロックしたのだ。
 
 トゥーレ・ヤヤの狙い澄ましたミドルを防いだ88分の横飛びも見事で、その集中力は最後の最後まで途切れなかった。

◇グループD
マンチェスター・シティ 1-2 ユベントス
得点者:マ=オウンゴール(57分) ユ=マンジュキッチ(70分)、モラタ(81分)


マキシム・レスティエンヌ(PSV/FW
先発(86分交代) 0得点・2アシスト
 
 マンチェスター・Uを2-1で撃破するアップセットを演じたPSVの左ウイング。47分、みずからのクロスから得たCKを蹴り込み、CBモレーノの同点弾をアシストすると、57分にはグアルダードの美しいボレーでのパスに反応し、左サイドの深い位置から正確無比なクロスを放って、FWナルシンフの決勝ゴールをお膳立てした。
 
 タッチライン際で対峙したダルミアンを翻弄するドリブルなどは少なく、むしろ多かったのは守りに奔走するシーン。そうしたタスクを忠実にこなしつつ、ここぞという場面で2度も違いを作り出した活躍は称賛に値する。

◇グループB
PSV 2-1 マンチェスター・ユナイテッド
得点者:P=モレーノ(45+2分)、ナルシンフ(57分) マ=デパイ(41分)
アントワーヌ・グリエーズマン(アトレティコ・マドリー/FW
先発(フル出場) 2得点・0アシスト
 
 ちょうど20ゴールが生まれた第1節の初日、とりわけ難易度の高いゴールを叩き込んだのがA・マドリーのグリエーズマンだ。18分に訪れた最初の決定機で魅せる。オーバーラップした右SBファンフランのグラウンダーのクロスに、身体を開きながら左足のインサイドで合わせ、ガラタサライの守護神ムスレラを破ってみせたのだ。
 
 その7分後に決めた追加点は、打点の高いヘディングでクロスを折り返したゴディンの貢献によるところが大きかったが、グリエーズマンがゴール前でしっかりフリーになる位置取りをしていたからこそ生まれたものでもあった。
 
 オフ・ザ・ボールの巧みな動き出しでDFラインの裏をとり、GKと1対1を迎えた86分の決定機逸こそ悔やまれるが、テンポの良いドリブルやパスでも敵を脅かしていたレフティーが、チームの快勝を呼び込んだのは間違いない。

◇グループC
ガラタサライ 0-2 アトレティコ・マドリー
得点者:グリエーズマン(18分・25分)
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