【柏】15日にACL準々決勝・第2戦! ディフェンスリーダー鈴木大輔の静かなる決意

2015年09月14日 小田智史(サッカーダイジェスト)

「広州のアウェーはメンタルをしっかり保てないと雰囲気に圧倒されてしまう」

8月25日に行なわれた第1戦は、広州恒大にセットプレーから3点を許して敗戦。それでも、「希望ある1点が取れた」とポジティブな心持ちで第2戦に臨む。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 2年前に喫したアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)での屈辱を晴らすべく挑んだ広州恒大との準々決勝・第1戦は、ホームで1-3の敗北。返り討ちに遭ってしまった。勝ち進むためには最低でも3点以上が必要になる厳しい状況だが、2年前の悔しさを経験する鈴木大輔は、「こういう状況には燃えるタイプ」とモチベーションは十分だ。大一番への決意を訊いた。
 
――◆――◆――
 
――9月15日に広州恒大との準々決勝・第2戦を迎えます。
 
「第1戦を終えて思ったのは『やれるな』と。準備してきたセットプレーで3点を取られ、スコア的に厳しいものはあるかもしれません(編集部・注/第1戦は●1-3。柏の準決勝進出の条件は3点差以上の勝利、もしくは2点差勝利なら4得点以上が必要)。ただ、自分たちがサッカーをさせてもらえなかったかと言えばそうではない。多くのチャンスを作っていたと思うし、希望ある1点も取れた。だったら、アウェーでも臆することなく、理想を求めて自分たちがやりたいサッカーを表現してやろうじゃないかと、ポジティブな気持ちです」
 
――広州恒大の熱狂的なサポーターでスタジアムは埋め尽くされ、"どアウェー"の状況になることが予想されます。
 
「そこがキーポイントですね。広州のアウェーは僕も経験していますけど、メンタルをしっかり保てないと雰囲気に圧倒されてしまう。相手のサッカーに圧倒されて、自分たちの形を出せないまま終わってしまう試合だけは避けたいので、チーム全体の気持ちの持っていき方には気を遣いたいと思います」
 
――前回対戦の2013年、広州恒大はアウェーの第1戦を4-1で勝利しても、第2戦で引いたりせず、主導権を握ろうと序盤から攻めてきました。今回も似たようなシチュエーションが予想されるだけに、DFの役割が重要になりそうです。
 
「そうですね。今回も相手は『押せ押せ』で勢いを持って来ると思います。裏を返せば、リードされているとか関係なく試合に入れるということ。ホームの声援に後押しされた、凄まじい攻撃を上手く吸収して無効化できればいいなと」
 
――場合によっては、第1戦を欠場したブラジル代表のロビーニョ選手が出場してくるかもしれません。
 
「いち選手として、もちろん対戦してみたい選手です。ただ、サッカーは『個vs個』の勝負ではないし、僕らは点を取りにいかないといけないので、対戦を楽しんでいる余裕はないかなというのが正直なところですね」

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