パリSGの一員として来日中のリオネル・メッシが、懐の広さを見せつけた。
 
　ジャパンツアーで来日中のパリSGの面々は７月18日、秩父宮ラグビー場で公開トレーニングに参加。トレーニングとしては高額な4500円のチケットを買ったファンたちが詰めかけ、大歓声を送っていた。
 
　トレーニングが大盛況の中で終了し、選手たちがロッカールームに引き上げようとしたその時だった。西スタンドから１人の日本人少年がピッチに降り立ち、グラウンドを疾走したのだ。
 
　アルゼンチン代表のユニホームを着て、ペンを持っていた少年は、メッシに一直線に向かっていく。しかし寸前でスタッフに捕まり、抱きかかえられてしまった。
 

　それを目の前で見ていたメッシが「神対応」を見せる。スタッフに抱えられた少年に近づき、ユニホームにサイン。最後は頭をポンポンと優しく叩いていた。
 
　このシーンからはメッシの優しさを垣間見た気がした。ただし、警備的にもルール的にも、少年のピッチ乱入行為はもちろん許されるべきものではない。
 
取材・文●白鳥大知（ワールドサッカーダイジェスト編集部）

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