レスターがライバル相手に華麗な逆転劇! 前半で交代の岡崎……求められるのは結果のみ――レスター 3-2 アストン・ビラ

2015年09月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

チームは開幕5戦無敗で好調をキープ。

身振り手振りで指示し、味方にパスを要求するという、普段とは異なる動きを見せた岡崎。ゴールという結果のみが待たれる。 (C) Getty Images

 代表ウィークが明け、リーグ戦再開となったプレミアリーグ。岡崎慎司のレスターはホームでアストン・ビラと対戦し、3-2で逆転勝利を掴んだ。
             
 前節のボーンマス戦ではベンチスタートだった岡崎はスタメン復帰。最前線の2トップの右に入った。さらに今夏にナポリから移籍してきたスイス代表MFのインラーもスタメンに名を連ねた。
 
 昨シーズン終盤まで残留を争ったチーム同士の対戦は、キックオフ直後からホームチームが積極的に前からプレッシャーかけてゴールに迫った。
 
 まずは1分、ルーズボールをゴール正面の位置で受けた岡崎が胸トラップからボレーシュート。その直後の3分には、ゴール前まで持ち込んだドリンクウォーターが強烈なミドルシュートを放つなど序盤から攻勢に出る。
 
 一方、レスターのプレッシャーに押されかけていたアストン・ビラは、相手のミスからチャンスを掴む。
 
 7分、レスターのCBフートのクリアミスをピッチ中央でカットしたヒルが直接、空いていた左サイドにスルーパスを出す。それに素早くアグボンラホールが反応し、独力で敵陣深くまで切れ込み、ペナルティエリア内で待っていたシンクレアにグラウンダーのクロスを上げるも、これは決めきれなかった。
 
 しかし試合は、この決定機以降、徐々にペースを取り戻したアストン・ビラがボールを保持してチャンスをうかがい、レスターが受けて、カウンターを狙うという構図で進んでいった。
 
 そのなかで岡崎は前線からの守備に奔走し、ビルドアップの際には中央まで戻ってボールを引き出すなど、献身的に動き回る。さらに、これまでとは少し違うアクションも試合中で見せた。
 
 それは身振り手振りでタイミングを味方に指示し、よりゴールに近い位置でボールを受けて、シュートチャンスで増やそうとする姿勢だ。
 
 これまでは味方に繋ぐことを優先したプレーが目立った岡崎だったが、この日はよりゴールを欲するアピールが目についた。
 
 さて、試合は39分にアストン・ビラが先制する。CKのこぼれ球拾ったMFのグレイリッシュが強烈なミドルシュート。アイルランドU-21代表ドリブラーの今シーズン初ゴールで均衡は破れ、前半は終了した。
 
 後半に入り、レスターは新加入のMFダイアーを岡崎に代えてピッチに送り込んだ。これに伴い、布陣は4-2-3-1に変更された。
 
 しかし、得点を奪ったのは再びアストン・ビラ。カウンターから左サイドを突破したアグボンラホールが中央に折り返し、それを左足で狙いすましたヒルのシュートがネットを揺らした。
 
 守勢に回り、追加点を奪われたレスターは、アルゼンチン人FWのウジョアを投入。ラニエリ監督は交代策で、チームに攻めに出るように指示を送った。
 
結果的にこれが、功を奏した。まず72分、マハレズのCKからデラートのヘディングが決まり、レスターは1点を返す。
 
 これで勢いに乗ったホームチームはさらに81分、ドリンクウォーターの右からのクロスにエースのヴァーディーが滑り込みながら合わせて同点とした。
 
 そして88分、マハレズの右からのアーリークロスにダイアーが相手GKグザンと接触しながらも頭で合わせたボールはゴールへと吸い込まれ、劇的な逆転弾、そして決勝弾となった。
 
 アストン・ビラとの激戦をモノにし、2試合ぶりに勝利したレスターは、開幕からの無敗を「5」に伸ばし、2位に浮上した。
 
 岡崎は献身的な動きを見せつつ、これまでとは違ってチームメイトにボールを要求し、果敢にゴールに迫るアクションは披露したが、ハーフタイムでピッチを後にした。
 
 動きの質は悪くないだけに、あとは結果が求められるところ――。アウェーに乗り込んでの次節のストーク戦では、岡崎が2節以来のゴールを奪えるかに注目だ。
 
 
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