【J1展望】2ndステージ・10節|鳥栖-清水|守備に課題を抱える両チーム。粘り強く戦えるのは?

2015年09月11日 サッカーダイジェスト編集部

鳥栖――3バックに変更する可能性も。 清水――間延びせず、コンパクトに戦いたい。

故障者/鳥栖=平、坂井、池田、磯崎 清水=ヤコヴィッチ、C・ヨンアピン  
出場停止/鳥栖=なし 清水=なし

J1リーグ 2ndステージ・10
サガン鳥栖-清水エスパルス
9月12日(土)/19:00/ベストアメニティスタジアム
 
サガン鳥栖
2ndステージ成績(9節終了時):14位 勝点9 2勝3分4敗 11得点・19失点
年間成績(26試合終了時):14位 勝点29 7勝8分11敗 33得点・51失点
 
【最新チーム事情】
●前節の神戸戦は1-7と守備が崩壊し、大敗。
●14試合連続失点中の守備の再建は急務。
●天皇杯2回戦のヴェルスパ大分戦は、4-0と危なげなく勝利。

【担当記者の視点】
 前節の神戸戦は、まさかの7失点を喫して大敗。狙いとしたサイドへの追い込みができず、中盤を自由に使われてゴールを許した。14試合連続失点中の守備の修正は急務で、天皇杯2回戦を挟んだこの2週間でも重点的に行なってきた。前線からのプレスの徹底と、ボールの取りどころを明確にできるかがポイントになりそうだ。
 
 清水は、鄭、大前、P・ウタカら強力なタレントを擁するだけに、もし守備の綻びが出るとすれば、神戸戦同様の悪夢を見る恐れがある。
 
 そのなか、非公開となった前日練習では、3バックの確認をした可能性がある。快勝した天皇杯2回戦でも3バックは採用しているだけに、指揮官のなかでは最終ラインの変更というプランがあるのかもしれない。
 
清水エスパルス
2ndステージ成績(9節終了時):15位 勝点7 1勝4分4敗 9得点・16失点
年間成績(26試合終了時):17位 勝点20 4勝8分14敗 31得点・48失点
 
【最新チーム事情】
●J3藤枝に敗れ、天皇杯はまさかの2回戦敗退。
●9月6日のトレーニングマッチから11日まで非公開練習が続く。
●ヤコヴィッチに続き、右太腿の故障でC・ヨンアピンが離脱。
 
【担当記者の視点】
 控え組主体で臨んだ天皇杯2回戦では、J3の藤枝を相手に2-0からの逆転負けを喫した。選手らが「2点を取って足が止まってしまった」と話すように、リードした後で慢心を覗かせ、同点とされても「相手の勢いに呑まれた」(田坂監督)まま。チーム最大の課題である"脆弱なメンタル"が、またしても敗因になったと言える。
 
 非公開練習が続くため鳥栖戦のゲームプランは不明瞭だが、やるべきことは変わらない。全体をコンパクトに保ち、球際に激しく当たれるかがポイントとなる。その意味では、鳥栖のロングボールに対してラインを下げ過ぎず、いかに間延びせず戦えるかが勝敗の行方を左右するだろう。
 
 総失点51と、鳥栖は今季最も失点の多いチーム(清水はワースト2位の48失点だが……)。今ひとつフィットし切れない清水の攻撃陣が自信を得るには、恰好の相手とも言えよう。なによりも、チームは残留に向けて後がない状況。ここで勝利を得られなければ、"覚悟"を固める必要がある。
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