クリスチアーノ・ロナウドは、マンチェスター・ユナイテッドに移籍を願い出たと報じられている。チームはプレシーズンツアーでタイに向かったが、ポルトガルの英雄は帯同していない。

　出ていきたいのなら、すぐにお見送りすべきだ――ジャーナリストのオリバー・ホルト氏は、英紙『Daily Mail』でロナウドを厳しく評価し、ユナイテッドは早々に放出すべきとの見解を示した。

　ホルト記者は「かつては偉大な選手だったし、とても輝かしいキャリアだった。だが、ユニホームを売ることより優勝を重視するチームの中で、ユナイテッドを運営する愚か者たちのように、昨シーズンみたく彼に対して従順に言うことを聞くようなチームはないというのが真実だ」と記している。

「確かにロナウドはゴールを量産した。チームよりも個を重視する者は、それこそが彼の正当性だと見続けるだろう。それ以外の人は、ロナウドがいなかった一昨シーズンより、ロナウドがいた昨シーズンのほうが、チームの得点が減っていることに気づいている。選手がチームよりも大きくなってしまったのだ。ユナイテッドは６位フィニッシュにすら苦しんだ」

「ロナウドは得点を挙げるが、それ以外をほとんどしない。37歳となり、ぜいたくな選手なのだ。そういう選手はプレミアリーグでもうやっていけない。昨季のユナイテッドがシティやリバプールと比べてまったくハードワークをしていなかったのは、少ししか見ていない人でも分かっただろう。まるで真剣な相手に対する素人のようで、そう方向づけたのはロナウドだ」

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　そして、「ロナウドが本当に移籍を望んでいるのなら、彼のエゴと魅力に準ずる用意のあるクラブが見つかるのを願うばかりだ。契約するクラブは、どこであっても、苦痛の世界へと向かう」と続けている。

「どうしてユナイテッドが急いでロナウドを送り出さないのか理解できない。彼が去ることを望んでいるなら、空港まで車で見送り、今後の幸運を祈って、これまでクラブでしてきてくれたすべてに感謝し、どこでもいいから彼が望むところに向かう飛行機に乗せるべきだ。彼は最も偉大なひとりだった。だが、その偉大さは過去のものだ。今ではない」

　ユナイテッドは今シーズンからエリク・テン・ハーフに指揮を託した。オランダ人監督のスタイルとロナウドはフィットしないとの声は少なくない。

　ホルト記者は「新監督は決して口にできないだろうが、衰退するユナイテッドを好転させようという任務が始まったばかりの彼にとって、ロナウド退団は最高のことのはずだ」と主張した。

「彼らが真剣にテン・ハーフの下での再建を考えているなら、適切に実現するにはロナウド抜きでやるしかない。時折先発するだけのインパクトある控え選手という役割を彼が受け入れない限り、だ。そしてその答は誰もが知っていると思う」

「テン・ハーフはオールド・トラフォードで自身の権威を確立する必要がある。ロナウドがいればそれはできない。自分のスタイルを植え付ける必要がある。ロナウドがいればそれはできない。見当違いの権利意識の中でだけ卓越してきたこのフループを、主要タイトルに挑戦できるチームに変えていくという大きな仕事がある。ロナウドがいればそれはできない」

「ユナイテッドにとって大切なのは、ロナウドを引き留めようとするのではなく、放出できる移籍先を見つけることだろう」

　クラブはどのような決断を下すのか。進展から目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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