サンプドリアを契約満了で退団した日本代表DF吉田麻也の新天地が決まった。７月５日、ブンデスリーガ１部に１年で復帰を果たしたシャルケが、日本代表の主将と１年の延長オプション付きの１年契約を結んだことを発表した。

　かつて元日本代表DFの内田篤人が活躍したドイツの名門は、昨シーズンにレンタルで昇格に貢献した日本代表DF板倉滉（現ボルシアMG）の完全移籍での獲得を目ざしていたが、金額が折り合わずに断念。その穴を補填するDFを探していた。

　では、なぜ33歳の吉田を迎え入れたのか。契約満了でフリーだったことも小さくないだろうが、その経験やスキルを高く評価しているようだ。

【画像】「エレガント」ジャケット姿でシャルケと契約をかわす吉田麻也

　ルーベン・シュレーダーSDは、クラブを通じて「マヤは我々のチームで重要な役割を果たすための、サッカー、フィジカル、人間性という面ですべてを持っている。彼はすでにイタリア、イギリス、日本、オランダで絶対的リーダーとしての資質を証明している。ブンデスリーガで成功するのを手助けしてくれると確信している」とコメントしている。

　また、フランク･クラマー監督は次のように、期待を込めた。

「マヤはピッチ上のリーダーで、守備から我々の試合を統率できる。彼はセンターバックなら右も左もできる。そして彼の落ち着いたプレースタイルはどんな時間帯でも我々に安定感を与えてくれるはずだ」

　シャルケが期待しているのは、最終ラインを統率するリーダーとしての役割のようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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