「モダンサッカーで彼を受け入れる監督はいない」退団希望のC・ロナウドを英紙がばっさり!「復帰が失敗だったと明確になった」

2022年07月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「排除することがユナイテッド再建の最も重要なステップ」

退団を要求したC・ロナウドには辛辣な意見も。(C)Getty images

 得点力を失うかわりに、再建への一歩を踏み出せるということか。クリスチアーノ・ロナウドがマンチェスター・ユナイテッドからの移籍を希望したとの報を受け、英紙『Guardian』のジョナサン・ウィルソン記者は、クラブにとっては前進につながるとの見解を示した。

 昨年夏、ユベントスを飛び出してユナイテッドに復帰したロナウドは、プレミアリーグで18得点、チャンピオンズ・リーグで6得点と、チーム最多のゴールを記録した。

 だが、ウィルソン記者は「2度目のユナイテッドでロナウドの存在感は薄まっている」と評価。「10年という長い低迷の間、ますますノスタルジーに苛まれているクラブにおいて、彼はもっと良かった時代のシンボルだ。彼はセレブなのである。ユナイテッドのマーケティング担当は、彼はブランド認知度を高めると言うかもしれない」との見解を示している。

「その意味で、ロナウドが退団を希望しているというニュースは痛手だ。彼の復帰が失敗だったということが明確になったのである。ユナイテッド混迷のさらなる例とするのは容易だ」
 
 しかしその上で、同記者は「おそらく、ロナウドを除くことは、ユナイテッド再建において最も重要なステップでもある」と続けた。

「(新監督エリク・)テン・ハーフはロナウドと仕事したいと言ったが、それは外向けだと考えられる。ロナウドが移籍し、予算ができて、監督の哲学を植え付けるのが容易になれば、それは確実に安心材料となる。モダンサッカーを望む監督で、ロナウドを受け入れられる者はいない」

 さらに、ウィルソン記者は「ロナウドはあまりに大きな存在で、所属するどのクラブをも小さく見せてしまう。マンチェスター・ユナイテッドですら『FCロナウド』となってしまった。すべてが彼のためなのだ」と、ロナウドの存在が復権を目指す中で障害になり得ると主張した。

「彼がプレーするクラブはどこも、不健全に依存することになる。素晴らしいゴールスコアラーだから、彼が得点できるようにその強みを生かすプレーをする。それが全般的なプレーのパターンを損ね、チームにコントロール力を与える構造をつくるのが困難になり、その結果相手が予測可能なプレーになってしまうのが問題だ。ロナウドのゴールを生み出す力は、さらに悪いシーズンとなることからユナイテッドを守った。だが、彼がいなければ、その必要すらなかったかもしれない」

「ロナウドが去るタイミングになったら、いつだって問題になる。だが、それは解決策の一部なのだ。テン・ハーフにとって良かったのは、ロナウド自身による動きだったことだ。監督が決めて責任を負うわけではない。今大事なのは、できるだけ早く、きれいなかたちでまとめることだ。そうすれば、年を重ねたアナクロなアイコンに煩わされることなく、彼は新時代をつくり始めることができる」

 復帰からわずか1年での退団は、ロナウドとユナイテッドの双方にとって利益があるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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