久保建英を狙うソシエダ、交渉難航でターゲットをセルタのスペイン代表MFに変更か。地元メディア「目を向けるべき優先事項は他にある」

2022年07月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「マドリーとクレイジーな交渉はしないだろう」

ソシエダは久保からメンデス(右)へターゲットを切り替えか。(C) Getty Images

 2021-22シーズンのラ・リーガを6位で終えたレアル・ソシエダは、昨夏と2年前にもオファーを出していたレアル・マドリーの久保建英を完全移籍で獲得しようとしている。だが、まだ売却はしたくないマドリーがレンタルでの譲渡を望み、交渉が長引いている。

 ソシエダが久保を欲しがる理由のひとつとして、右サイドの強化がある。今夏に主に右サイドで起用されていたアタッカー、アドナン・ヤヌザイとポルトゥがともに退団。トップ下や右サイドでプレーした攻撃的MFのラフィーニャもパリ・サンジェルマンにレンタルバックされている。

 そんななか、地元メディア『El Diario Vasco』は、ソシエダが以前から関心を持っていたセルタのスペイン代表MFブライス・メンデスの獲得に動き、移籍金1400万ユーロ(約19億6000万円)で合意する可能性があると報じた。25歳のメンデスは久保と同じ左利きのアタッカーで、右サイドを得意とし、2021-22シーズンには4得点・5アシストをマークしている。

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 同メディアは「ブライスの獲得がクボへの関心を変化させることはないだろう」としつつも、すでにアンジェからフランス人の快足アタッカー、モハメド=アリ・チョを獲得しており、「ブライスの契約が終了すれば、目を向けるべき優先事項は他にある」と訴えている。

「ソシエダは、久保がリーガでこれまでよりもっと多くのことを与えられるとして気に入っているが、マドリーとクレイジーな交渉はしないだろう。彼らは完全移籍を望んでおり、それができないなら他の選択肢(選手)を考えるだろう」

 記事は、「ソシエダは資金が限られていることをよく知っており、本当に(補強が)必要なところに確実に投資したいと思っている。現時点で手元にあるのは、かつては獲得できなかったプレーヤー、ブライス・メンデスだ」と続けている。

 ヨーロッパリーグに出場するソシエダは、「高いレベル久保をプレーさせたい」というマドリーのレンタル条件にも合致し、攻撃的なスタイㇽもおあつらえ向きかと思われたが、ここにきて状況が変わってきたようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【画像】マドリーの新ユニホームを着た久保建英

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