「20年でほぼ全員が我々の元を去った」ミラン会長がセリエAの凋落に嘆き!「他の欧州リーグと比較するとセリエBだ」

2022年06月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

ミランとインテルのスタジアム収益を足しても…

セリエAの現状を自虐気味に語ったミランのスカローニ会長。(C)Getty Images

 ミランのパオロ・スカローニ会長が、セリエAの凋落を嘆いた。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』が6月18日付けで伝えている。

 今から30~20年ほど前、セリエAにはスター選手がこぞって集い、世界最高峰のリーグとして栄華を極めた。しかし、その数は徐々に減り、今では全盛期にイタリアでプレーするビッグネームはほとんどいなくなった。チャンピオンズ・リーグにおいても、2009-10シーズンのインテル以来、欧州4大リーグの中では最も戴冠から遠ざかっている。

 そんな現状について、スカローニ会長は現地メディア『Il Foglio』で、「我々のセリエAは、他のビッグな欧州リーグと比較してセリエBになっている」と自虐気味に語っている。

「この20年で全員、あるいはほとんど全員が私たちの元を去っていった。その結果、(リオネル)メッシや(キリアン)エムバペもいない、貧弱なものになってしまった。そうなった理由は単純に財政面での余裕がないからだ。このままでは、サッカーの素晴らしさからますます遠ざかってしまう」
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 75歳のイタリア人会長は、ミランと、本拠地サン・シーロを共用するインテルの17-18シーズンと19-20シーズンのスタジアム収入を合わせても、チェルシー、トッテナム、アーセナル、リバプール、マンチェスター・ユナイテッドの収益よりも低いと指摘。最も切実な問題の1つは施設であるとして、「我々は人々に好まれるものを提示しなければならない」と覚悟を示している。

「サッカーは確かにスポーツだが、それはショーでもある。ショーには、美しく、できる限り照明もよく、いつも満員のファンがいて、近代的で、大きすぎず小さすぎないスタジアムが必要だ」

 11年ぶりにスクデットを獲得し、低迷期についに終わりを告げ、新スタジアム計画も進行中の名門は、上昇気流に乗るこのタイミングで、イタリア・サッカーの人気も復権させられるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部​​​​​​

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