「夢を変えたのだ」マドリーのぺレス会長がエムバペの“裏切り”について沈黙を破る!「もう私が欲しかった選手ではない」

2022年06月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「去年の8月までは彼はマドリーを夢見ていた」

エムバペ(右)について言及したぺレス会長(左)。 (C)Getty Images

 パリ・サンジェルマンに所属するフランス代表キリアン・エムバペについて、レアル・マドリー会長のフロンティーノ・ペレス会長が口を開いた。人気TV番組『El Chiringuito』のインタビューに応じたとスペイン紙『MARCA』など複数のメディアが報じている。

 2022年6月末でパリSGとの契約を満了するはずだったエムバペは、かねてからマドリーでのプレーを望んでいた。だが、パリSGとの契約延長を選択し、移籍は実現しなかった。ぺレス会長は「彼は私を裏切ったわけではない。間違いなく、彼は去年の8月にはそう望んでいた。だが、そうならなかった」と述べた。

「パリSGは彼が去ることを許さなかった。彼は変わったのだろう。もう何度も言う必要はない。我々が1年待っている間、彼は同じことを言い続けた。だが、プレッシャーの結果、彼は自分の夢を変えなければならなかった。

 エムバペはとても若く、プレッシャーは我々全員に影響するが、若者にはより影響を及ぼす。大統領(エマニュエル・マクロン)が彼に電話するというのが、より大きな影響を与えたのは間違いない」
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 そう述べたぺレス会長は、さらに「今の彼はもう私が欲しかった選手ではない」と語った。

「彼は変化し、他のオファーを受け、プレッシャーを受けたことで、すでに別のサッカー選手になっている。マドリーにはクラブの上に立つものはない。もちろん、彼は偉大な選手であり、他の選手より優れている。だが、サッカーはチームスポーツであり、我々には変えることのできない価値観とルールがあるのだ」

 その一方で、「(パリSGとの契約が切れる)3年後に彼と契約する可能性はあるか?」という問いかけには、ジョークで含みを持たせた。

「私が欲しかったエムバペは、マドリーを夢見る青年だった。代表チームとのスポンサー行為を拒否するような選手はいらないし、外因的な影響で夢が実現できないことだってある。まあ、3年の間にみんなハゲているかもしれない。何が起こるかは誰も分からない」

 ちなみに、エムバペとともに獲得が噂されていたが、マンチェスター・シティに入団したノルウェー代表FWアーリング・ハーランドについてはこのように語った。

「うちには"世界最高の9番"(カリム・ベンゼマ)がいるのに、ハーランドをベンチに置くためにつれてくるつもりはなかった。2年後には可能性がある? それはまあ分からない。ただ今は、今うちにいる選手と補強で新チームを作る以外のことに興味はない」

 エムバペの"裏切り"にマドリーサイドからは批判の声が上がったが、ぺレス会長は23歳の青年が多少なりとも「変わらざるを得ない状況にあった」と考えているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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