懸案の中盤強化はならず……ミランが移籍市場最終日で果たした仕事は余剰戦力の整理

2015年09月01日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

逸材を次々に放出…エル・シャーラウィに続きマストゥールも。

将来を嘱望されながらも、輝かしい勇姿を見せることなく、スペインに旅立ったマストゥール。レンタルということで、成長して帰ってくることが期待されるが……。 (C) Getty Images

 ミランは中盤のさらなる補強に向け、イタリア代表ロベルト・ソリアーノ(サンプドリア)、ベルギー代表アクセル・ヴィツェル(ゼニト)の獲得に動いた。
 
 しかし、ソリアーノについては設定された違約金1000万ユーロの支払い方法で折り合いがつかないという状況が変わらず、それを上回る1200万ユーロ+ファン・カミーロ・スニーガのレンタルという条件を提示したナポリに、競合をリードされる結果となった。
 
 ヴィツェルについても、ミランが買い取りオプションつきレンタルをオファーしたのに対し、ゼニトは完全移籍または買い取り義務つきレンタルという条件でしか交渉に応じないという立場を変えず、両者が歩み寄ることがないまま話は終了した。
 
 補強面での収穫はなかったが、余剰戦力の整理は進んだ。
 
 アレッサンドロ・マトリがラツィオ、クリスティアン・ザッカルドがカルピにそれぞれレンタルで移籍、16歳でモロッコA代表にデビューしたビッグタレントのハキム・マストゥールも、マラガに2年契約(500万ユーロでの買い取りオプションつき)でレンタル移籍が決まっている。
 
 6月で契約を満了した前キャプテンのダニエレ・ボネーラも、ビジャレアルと新たに1年契約を交わした。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
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