冨安健洋、チュニジア戦の出場はあるか?「何をして良いか分からなかった」度重なる怪我から完全復活へ

2022年06月12日 サッカーダイジェスト編集部

「あと2日、しっかり準備したい」

11日の練習ではフルメニューをこなした冨安。元気な姿を見せた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 11月のカタール・ワールドカップに向けて4つの強化試合を戦っている森保ジャパンは、6月14日に大阪で最終戦となるチュニジア戦を迎える。

 神戸でガーナを下した(〇4-1)翌日、11日のトレーニングでは、別メニュー調整を続けていた冨安健洋が全体練習に合流する嬉しいトピックがあった。

 戦列を離れている状態での代表活動への参加となった冨安は「1、3月に代表に参加できなかったので、万全の状態で帰って来られたわけではないですが、帰ってきたかったですし、みんなと一緒に過ごすことができて良かったです」とコメント。

「1、2月はふくらはぎで、3月はハムストリングの怪我でした。ふくらはぎは苦しみましたし、何をして良いか分からない状況と言うか、ただ試行錯誤して、今回もハムストリングを怪我しましたが、自分のなかでは負傷箇所が変わって、結果、怪我をしましたが、身体の使い方が良い方向に変わってきているんじゃないかなとポジティブに捉えています」とここ数か月の様子を説明した。

 チュニジア戦に向けては「もちろん森保(一監督)さんの判断ですし、僕は昨日の練習に入って問題なかったですし、あと2日、しっかり準備するだけです」と前向きな姿勢を示す。

 チームメイトやスタッフらとの意思の疎通が、今回の活動に参加した意義にもなっているようだ。

「みんなと一緒に時間を過ごしたり、ミーティングに入ったり、監督やスタッフの方とコミュニケーションを取ったり、それが(代表活動を)最後まで離脱しなかった理由でもありますし、今回は11月にワールドカップがあって、直前キャンプで長い時間を取れないので、そういうことを含めて直前キャンプより長い時間を取れるということで、長い時間いさせてもらったという形です」
 また右SBとして、アーセナルの貴重な戦力になったプレミアリーグ1年目では怪我も通じて様々な学びがあったようだ。

「シンプルに1シーズンプレーできる身体ではなかったというのは、ひとりのサッカー選手としてやらなくてはいけないことがあると思います。

 そういう意味では常に100、120パーセントの力でやっているところを80パーセントくらいの力でといいますか。手を抜くわけではないですが、上手くやるというか、他の選手を見ていたら、最後まで攣ったりしないですし、高いインテンシティを保ったまま1試合をやりきって、1シーズン、プレーする。僕もプレミア1年目なので予想していた部分もありましたが、次のシーズン、先という意味では80パーセントくらいの力でできるところも考える。

 でもそれって自分の100パーセントの力が高いレベルにないとできないことなので、もっと高い位置に引き上げたうえで、これはすごく難しい表現なのですが、80パーセントくらいの感覚で怪我を防ぐ意味でもそうなっていかなくちゃいけないなと思いました」

 期待の23歳は、チュニジア戦に出場できずとも、来季、そして年末のワールドカップには進化した姿を見せてくれそうだ。

構成●サッカーダイジェスト編集部
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