【総体予選】天国の小嶺先生に届け! 長崎総科大附と国見が県決勝で激突、前者が大一番を制して全国へ

2022年06月10日 高校サッカーダイジェスト編集部

後半4分の一撃が決勝点に

1点を争う好勝負を繰り広げた長崎総科大附(右)と国見(左)。(C)SOCCER DIGEST

 6月10日、令和4年度・全国高校総体(インターハイ)・男子サッカー予選の長崎決勝が開催され、長崎総科大附が本大会行きを決めた。

 ファイナルは、今年1月に他界した名将・小嶺忠敏さんに所縁のある両校の顔合わせとなった。小嶺監督の下で13度の全国制覇を成し遂げるなど黄金期を築いた国見と、2007年に赴任してから手塩にかけて強化に努め、全国区の強豪へと鍛え上げた長崎総科大附だ。

 両者がっぷり四つに組んだ一戦は、ともにビッグチャンスを掴めないままスコアレスで前半(35分ハーフ)を折り返す。後半もインテンシティーの高い攻防戦が予想されるなか、均衡が破れたのは後半4分だった。長崎総科大附は得意のリスタート(右CK)から福島が頭でねじ込んで先制に成功。その後は12年ぶりの本大会出場を狙う国見の猛攻に晒される時間帯もあったが耐え凌ぎ、虎の子の1点を守り切った。定方新体制の長崎総科大附がこの大一番を制し、2大会連続5回目の出場を決めている。

 小嶺イズムを継承する両校の激しいバトル。タイムアップの瞬間、健闘をたたえ合った両チームの選手たち。小嶺先生は天国からきっと、厳しくも優しい眼差しで見守っていたことだろう。

 これまでにインターハイ本大会に駒を進めたのは32校で、初出場は花巻東(岩手)、生駒(奈良)、徳島科学技術(徳島)の3校。地区予選は6月19日に最終日を迎え、出場全52校が出揃う予定だ。サッカー競技は7月24~30日まで徳島県内の各地で行なわれる。

[6月10日の長崎予選決勝結果]
長 崎:長崎総科大附 1-0 国見
 

 6月10日時点での出場決定校は以下の通りだ。

【青 森】青森山田(22大会連続25回目)
【岩 手】花巻東(初出場)
【宮 城】聖和学園(2大会ぶり4回目)
【秋 田】明桜(32大会ぶり5回目)
【山 形】山形中央(4大会ぶり12回目)
【福 島】尚志(12大会連続14回目)
【新 潟】帝京長岡(5大会ぶり6回目)
【富 山】富山一(2大会ぶり29回目)
【石 川】星稜(10大会連続30回目)
【長 野】東海大諏訪(7大会ぶり2回目)
【福 井】丸岡(3大会連続33回目)
【静 岡】磐田東(16大会ぶり2回目)
【愛 知】中京大中京(2大会連続22回目)
【岐 阜】帝京大可児(2大会ぶり7回目)
【三 重】四日市中央工(2大会ぶり30回目)
【滋 賀】草津東(3大会ぶり14回目)
【京 都】東山(2大会連続4回目)
【兵 庫】三田学園(2大会ぶり3回目)
【奈 良】生駒(初出場)
【鳥 取】米子北(14大会連続16回目)
【島 根】立正大淞南(2大会連続15回目)
【徳 島】徳島市立(8大会連続20回目)
【徳 島】徳島科学技術(初出場)
【高 知】高知(2大会ぶり16回目)
【福 岡】九州国際大付(8大会ぶり2回目)
【佐 賀】佐賀東(2大会連続16回目)
【長 崎】長崎総科大附(2大会連続5回目)
【大 分】大分鶴崎(11大会ぶり5回目)
【熊 本】大津(4大会連続22回目)
【宮 崎】日章学園(6大会連続17回目)
【鹿児島】神村学園(5大会連続8回目)
【沖 縄】那覇西(2大会ぶり17回目)

構成●高校サッカーダイジェスト編集部

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