「日本での経験が役立った」セリエA&ブンデスで得点王の元ブラジル代表FWがV川崎時代を回想!「成長するうえで重要だった」

2022年06月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

引退以降は実業家に転身

ドルトムントでブンデスリーガの得点王に輝いたアモローゾ。 (C)Getty Images

 トップリーグで活躍することはなかった。だが、日本での日々は、元ブラジル代表FWのマルシオ・アモローゾがそのキャリアを築くうえでの糧になったという。

 ウディネーゼやパルマ、ドルトムントで活躍し、セリエAやブンデスリーガの得点王に輝いたアモローゾは、若手時代に母国のグアラニから当時の読売クラブにレンタルで移籍し、日本サッカー界を経験している。ただ、トップチームでの出場はなかった。

 それでも、日本での経験は、サッカー選手としてアモローゾを飛躍させるきっかけになったようだ。帰国後、ブラジルの最優秀選手にも選ばれ、グアラニを経てフラメンゴでリオデジャネイロ州を制したアモローゾは、セリエAのウディネーゼに移籍。ここから欧州でのキャリアを築いていった。

 イタリア『TUTTOmercatoWEB』のインタビューで、アモローゾは「自分の成長にとって重要だった」と振り返っている。

「グアラニでプレーしていて、当時の監督ジョゼ・マシアがヴェルディ川崎(当時は読売クラブ)に行ったんだ。フォワードが必要で僕を選んでくれたんだよ。18歳だったが、すぐ受け入れた。あの経験は役立ったよ。ピッチで試すことができたからね。ブラジルに帰ったときは自信を身につけていた。実際、ブラジルで年間最優秀選手となり、そこからウディネーゼに呼ばれたんだ」
 
 日本でプレーしていたときには、イタリアの世界的ユース大会「ヴィアレッジョトーナメント」にも出場した。アモローゾにとってはイタリアとの初の接点だったようだ。

「ヴィアレッジョに出て初戦で得点した。相手は(アレッサンドロ・)デル・ピエロのパドバだったよ」

 引退以降は、実業家に転身したという。スマホのアクセサリーやバッテリー、不動産やアパレルの会社を経営しているとのこと。サッカー界での仕事もやってみたいが、家族との時間を大切にしたいとも話した。

 今後の計画を問われると、アモローゾは「あらゆるところで会社を大きくすることだ」と答えている。

「それから、できるだけ家族との時間を楽しみたい」

 若いころから世界を渡り歩いた男は今、腰を落ち着けて最愛の人たちを大事にしているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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