決勝T進出を懸けたGS最終節、タジキスタンは侮れない相手。 大岩Jは松木、中島らフレッシュな選手を起用か? 【U-21代表】

2022年06月09日 松尾祐希

「絶対に勝ち切って次のラウンドに良い条件で進む」

グループステージ突破を懸けた最終節に臨むU-21日本代表。松木(写真右)のスタメン出場はあるか。写真:松尾祐希

 決勝トーナメント進出を懸け、大岩ジャパンがグループステージの最終節に挑む。

 ウズベキスタンで開催されているU-23アジアカップ。2歳年下の2001年生まれ以降の選手で参戦しているU-21日本代表は、日本時間の6月9日、22時キックオフでU-23タジキスタン代表と対戦する。

 現状で日本は1勝1分のグループ2位。勝点1以上を奪えば、自力でノックアウトステージ進出が決まる。もし敗れたとしても、1位のU-23サウジアラビア代表がU-23UAE代表に勝利を収めれば、勝ち抜けが決定する状況。現段階では有利な状態で最終節を迎えられるのは間違いない。

 すでに他グループは全日程を終えており、ノックアウトステージでは、1位突破の場合U-23ベトナム代表、2位突破の場合U-23韓国代表と対戦することが決まっている。だが、大岩ジャパンは他グループの結果に左右されず、目の前の試合に全力を尽くしたうえで1位での決勝トーナメント進出しか考えていない。

 大岩剛監督も8日の練習後に、「我々は負けられないので、絶対に勝ち切って次のラウンドに良い条件で進む目的がある」とキッパリ言い切った。
 
 勝利を掴んで1位突破を目ざす――。他会場の結果次第だが、自力で目標を達成するためには勝点4で並ぶサウジアラビアを得失点差で上回らなければならない。現状での差は4。これをひっくり返すためにタジキスタン戦は大量得点が求められる。

 とはいえ、2連敗ですでに予選敗退が決まっているタジキスタンは侮れない。前日練習を回避するなど不穏な動きを見せているが、近年アジアの戦いで結果を残している。

 2018年のU-16アジア選手権では準優勝を収め、翌年のU-17ワールドカップに出場。日本とはU-16アジア選手権で対戦しており、グループステージでは0―0、決勝では日本が1―0と勝利し、ともに僅差のゲームになっている。今大会、当時試合に出場していたタジキスタンの選手は3名しかエントリーしていない。それでも簡単に勝たせくれる相手ではないだろう。

 一方、日本の選手たちは順調に調整を続けている。現段階では離脱者も出さずに全選手が元気な姿を見せており、2節のUAE戦で退場処分となったFW藤尾翔太(徳島)を除いた22名でタジキスタン戦に挑む。

 試合前日のトレーニングは冒頭15分のみの公開となりメンバーは不透明だが、「23人でこの大会を勝ち進むと伝えている」という大岩監督の言葉を読み取れば、フレッシュな選手の起用もあるかもしれない。
 

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