柴崎岳はブラジル戦をどう見たか?「綺世や亨梧は…」「キャラクターを考慮した戦い方もありなのではないか」

2022年06月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「試合内容としては十分ではなかった」

ブラジル戦は81分からの出場だった柴崎(右)。ネイマール(左)とも対峙した。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 日本代表の柴崎岳が6月8日、オンライン取材に応じ、同6日に行なわれたキリンチャレンジカップのブラジル戦を振り返った。

 2017年にフランスのリールでブラジル代表と対戦している柴崎は、「(当時とは)メンバーも状況も違う。前回は代表経験の浅い選手も多かったが、今回は限りなくベストメンバーに近い状態。僕らのモチベーションや、(ホームで戦う)状況も勝つということに関しては、良い条件が揃っていた」と言う一方で、「試合内容としては十分ではなかった」と振り返り、以下のように指摘した。

「今は代表チームとしてある程度形を持って、イメージを持ってできるようになっていますが、その型にはまりすぎてしまう危険もある。パターン化してしまうと、相手も対処しやすくなる。ブラジル戦で言えば、中への崩しやコンビネーションは皆無で、外からしか突破口を見い出せなかった」

 そして、解決策のひとつとして、こう提案する。

「選手のキャラクターを変えて、違う戦い方を模索していくことも必要だと思う。今までは大迫(勇也)選手が務めていましたが、今回のFWは、(前田)大然、(古橋)亨梧、(上田)綺世と3者でキャラクターが違う。誰が出ても同じレベルの戦いができることを追求するのは良いことだが、出た人によって違う戦い方をすることで変化も生まれると思う」

「(最終予選などでは、三笘)薫が出たら、周囲も彼の強みを引き出すということがチームとしてもアクセントになっている。綺世や亨梧は、ポストプレーよりも背後を狙った動きに強みを持っている。ブラジル戦だけで言えば、今までと違った戦い方を模索する必要もあったと思うし、キャラクターを考慮した戦い方もありなのではないか」
 
 自身のプレーについては、「(ブラジル戦では)10分足らずのプレーで、自分のプレーに対しては言うことはない」とし、今季のレガネスでは「チーム目標の昇格を達成できなかった。契約はあと1年ある。これからはいろんなことが起きる可能性があるが、なるようになる。(今は)自分がやれることをやるだけ。日本代表に自分のプレーが必要であれば、自分が置かれた場所でベストを尽くしたい」と語った。

 日本代表は今後、キリンカップサッカー2022で6月10日にガーナ代表と、同14日に、チリ代表又はチュニジア代表との対戦を控えている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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