右SBで躍動した長友佑都。対峙したヴィニシウスに仕事をさせず「満足しています」

2022年06月07日 サッカーダイジェスト編集部

「守備の強度が見せられた。まだまだやれるなと思った」

長友はヴィニシウスに自由を与えなかった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

「ヴィニシウス(・ジュニオール)には絶対に仕事させないという強い気持ちで試合に入ったので、みんなのサポートもあってそこまで仕事をさせなかった。その部分は満足しています」

 試合後のオンライン会見で、長友佑都はそう語った。

 日本代表は6月6日、キリンチャンレンジカップ2022で世界ランク1位のブラジル代表と対戦。0-1で敗れたが、4-3-3の右SBで先発した長友は、自身のパフォーマンスに一定の手応えがあったようだ。

「相手が強ければ強いほど自分の価値と実力が発揮できる」と口にする長友。この試合では、伊東純也がサイドに開いて幅を取ったスペースをインナーラップしてクロスを上げるなど、積極的に攻撃参加する姿勢を見せた。

 一方の守備では、対峙したヴィニシウスにクロスを上げられるシーンもあったが、セレソンの背番号20が63分に交代を告げられるまでほとんど自由を与えず、縦に突破されることも少なかった。

 これについて長友は、「これまで何度か対戦したブラジルには全然太刀打ちできなかった。だから悲壮感を感じていたし、何もできない自分に腹が立っていた。今日も実力的には1点以上の差はあったと思うが、これまでに比べると僕自身は守備の強度が見せられたし、まだまだやれるなと思いました」と話す。

 ただ、シュート本数を見ればブラジルの22本に対し、日本は5本。そして枠内シュートはゼロだった。手応えを感じた一方で、「中盤やサイドで不用意にパスミスしてしまい、そこから相手にショートカウンターでチャンスを作られることが多々あった。最終ラインからのポゼッションの質をもっと上げていかないといけないし、パスを繋いでアタッキングサードまで持ち運べても、最終的には個の力で相手を剝がせないとチャンスを作ることは難しい。そこは大きな差を感じましたし、ボールを取られてもいいから強気で勝負する姿勢を見せないといけない」と課題も口にした。
 
 11月のワールドカップ本戦に向けてどう改善すべきかと問われると、「タイミングを外したり、味方がフリーランニングして引き付けるポジショニングが取れれば、純也や(三笘)薫がもっと良い状態で1対1の勝負ができる」と自身の考えを述べた。

 35歳の長友だが、最後に39歳のダニエウ・アウベスがブラジル代表の右SBで先発出場したことについて訊かれ、「僕より歳上なのにブラジル代表ですし、バルセロナでもやっている。すごく刺激を受けているし、勉強のためにプレーを観ている。今日は対角のサイドチェンジを考えながらクサビに入れるとか、常に気が抜けない状況を作られていたので怖い選手でした」と称賛した。

 もっとも、長友も小さくない存在感を示したのも事実。「レギュラー争いは毎回生きるか死ぬかの戦いです。守備の強度がなかったり、1対1で負けていては世界で通用しないし、それができなければ僕は終わりだと思っています」。危機感を抱えながら、上を目ざす姿勢を貫く歴戦の男のさらなる奮起に注目だ。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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