【J1】中村俊輔の美しすぎるFK弾など計4ゴールで、浦和を年間首位の座から引きずり降ろす

2015年08月29日 サッカーダイジェスト編集部

相次ぐミスで悪循環に陥った浦和に対し、横浜は冷静に中村、斎藤、ファビオが立て続けにゴールを決める。

 中村の美しすぎる直接FKと斎藤の2発、ファビオのヘッドで、浦和を沈める――。横浜が8月29日、日産スタジアムでの第2ステージ9節・浦和戦で4-0の快勝を収め、リーグ戦8月負けなしの4連勝を飾った。

 一方の浦和は4試合ぶりの敗戦。5-2で名古屋を下した広島に通算勝点55で並ぶものの得失点により、7節から守ってきた年間首位の座を再び明け渡した。
 

 ホームの横浜は左足を負傷したラフィーニャ、21日の練習中に脳震盪を起こしてコンディションが万全ではない喜田が先発を外れ、中村、斎藤、アデミウソンら前節の鳥栖戦と同じメンバーがスタメンに名を連ねた。
 
 浦和は前節出場停止だった関根が右WBに復帰。その他は、日本代表に選出された興梠、槙野、西川、それに今回の代表メンバーから落選したものの前節の仙台戦で古巣からインパクトのあるゴールを決めた武藤ら10人が変わらず先発した。
 
 試合は、立ち上がりからホームチームが主導権を握る。柏木や那須のミスパスで悪循環に陥る浦和に対し、横浜は中村の正確なキック、アデミウソンの変幻自在なポジション取りや高度なテクニックを中心に、じわじわと相手ゴールへ迫る。
 
 迎えた28分、横浜がゴール正面、約24㍍の地点でFKのチャンスを得る。キッカーはもちろん中村。すると、その左足から放たれた高速スライダーのショットは、美しい弧を描いてゴール右隅へ。ボールは横っ飛びしたGK西川に指一本触れさせずに、ネットに突き刺さった。

 【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・9節


 文句なしの一撃は、横浜に勢いを与え、浦和を完全に気落ちさせた。
 
 33分、ロングキックに抜け出した斎藤が宇賀神を振り切り追加点を奪う。
 
 後半、浦和はズラタンを投入して反撃を試みる。
 
 しかし59分、アデミウソンからのクロスを受けた斎藤が豪快に左足でミドルをねじ込み、この日2ゴール目。さらに64分には中村のCKにファビオがヘッドで合わせて、4-0とする。
 
 ボランチ青木らを投入した浦和だが、前線にボールが収まらないために攻撃の形を作れず、さらにDF陣の槙野や森脇が前掛かりになってバランスを崩す"悪癖"も露呈。今季最多の4失点を喫した。
 
 横浜はシュート数でも浦和を上回って4連勝。ステージ優勝への可能性を残した。
 
 日本代表のワールドカップ2次予選があるため、この後、リーグ戦は約2週間の中断に入る。その間、横浜は9月6日にニッパツ三ツ沢球技場で、天皇杯2回戦・MIOびわこ滋賀戦、浦和は9月2日(アウェー)と6日(ホーム)にナビスコカップ準々決勝の新潟戦を行なう。
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