ブラジル戦の推奨スタメンは?|前線には一芸に秀でる選手を配置。真価が問われる左SB長友【記者の視点】

2022年06月05日 唐沢裕亮

三笘のドリブルは世界トップレベルに通用するか

唐沢記者が選定したブラジル戦の推奨スタメン。

 4試合が組まれた6月シリーズの2戦目、日本代表は6日に国立競技場でブラジル代表と対戦する。世界ランクトップのタレント集団を相手に、森保ジャパンはいかなるメンバーで挑むか。東京新聞の唐沢裕亮記者に、推奨スタメンをセレクトしてもらった。

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 第一線級との貴重な対戦で、現在地を把握するとともに課題を顕在化させる。ドイツ、スペインと同居するカタール・ワールドカップのグループステージを見据えて試金石となるブラジル戦は、現状の基本布陣の4-3-3で挑む。

 守田英正は左ふくらはぎの違和感で状態は万全ではないが、中盤は盤石の3人を推す。相手に握られる時間帯が長くなることが想定されるなか、中盤では少しでもボールを落ち着かせられる人選をしたい。守田が厳しいようなら遠藤航をインサイドハーフに上げて、アンカーは板倉滉。

 怪我で招集外の酒井宏樹に加えて、冨安健洋も間に合わなさそうなディフェンスラインで、左SBの長友佑都の真価が問われる。低調なパラグアイだったとはいえ、左SBで先発した初選出の伊藤洋輝がロングフィードや高さ、攻撃参加で猛アピール。自身と異なる特長を披露した若手に対し、長友が持つ守備の強度やタフさを大国相手に発揮できるか。
 
 ブラジル戦で自身の価値を改めて示せば、36歳で迎えるW杯へ前進するが、パフォーマンス次第では左SBの人選は混沌とする。GKは強豪との対戦機会が乏しい権田修一に経験を積ませる。

 前線はスピードスターの伊東純也、ドリブラーの三笘薫、強烈シュートの上田綺世。前線はそれぞれ一芸に秀でる選手を配してスタートし、何とか中盤で引っかけてからのショートカウンターで活路を見いだす。

 年々フィジカルのたくましさが増し、Jリーグではミドルレンジからの力強いシュートで得点を重ねる上田や、ネイマールがお手本という三笘のドリブルが世界トップレベルにどこまで通用するか見てみたい。

取材・文●唐沢裕亮(東京新聞)

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