【J1展望】2ndステージ・9節|清水-FC東京|残留に向けて、清水はこれ以上負けられない

2015年08月28日 サッカーダイジェスト編集部

清水――大前はジョーカーに? FC東京――心強いトップ下・河野の復調。

故障者/清水=ヤコヴィッチ、三浦 FC東京=権田、圍、石川、梶山、佐々木、太田
出場停止/清水=なし FC東京=なし

J1リーグ 2ndステージ・9節
清水エスパルス-FC東京
8月29日(日)/18:00/IAIスタジアム日本平
 
清水エスパルス
2ndステージ成績(8節終了時):15位 勝点6 1勝3分4敗 8得点・15失点
年間成績(25試合終了時):17位 勝点19 4勝7分14敗 30得点・47失点
 
【最新チーム事情】                 
●26日の練習では大前を外す形をテスト。
●P・ウタカの先発復帰が濃厚。
●守備はラインコントロールの再確認を行なう。
 
【担当記者の視点】
 ひとつ勝てれば手応えが自信に変わる――。そう多くの選手が言い続けるなかで、いまだ田坂監督に変わってから勝利のない清水。今節は、残留に向けて負けられないFC東京戦に臨む。
 
 26日の練習では予想スタメンの形が試されおり、G大阪戦でベンチスタートとなったP・ウタカの復帰が濃厚。一方で、これまで11点を挙げるチーム内得点王の大前が外れるかもしれない。その場合、背番号10はジョーカーとして試合を決める役割を託されるだろう。
 
 守備のメンバーは変わらないが、ラインコントロールの意識付けを再確認したようだ。G大阪戦では最終ラインの乱れから背後を突かれて失点したが、「サッカーはひとりじゃできない。隙ができた時はみんなでカバーし合わないといけない」と鎌田が語るように、わずかな綻びを全員が埋める意識を持ちたいところだ。
 
 
FC東京
2ndステージ成績(8節終了時):6位 勝点14 4勝2分2敗 10得点・7失点
年間成績(25試合終了時):3位 勝点49 15勝4分6敗 34得点・25失点
 
【最新チーム事情】
●スランプを脱した感のある河野をトップ下に置いた4-3-1-2システムを採用か。
●前節は出場停止だった森重がスタメンにカムバック。
●太田は右足の肉離れから順調に回復。先発出場の可能性も。
●故障離脱中だった梶山と東の両MFがリハビリを経て復帰。コンディション次第ではメンバー入りも。
 
【担当記者の視点】
 スコアレスドローに終わった前節の名古屋戦でも、コンビネーションから崩すシーンはいくつかあった。勝点3こそ得られなかったが、悲観するような内容ではなく、引き続き臨機応変に振る舞うサッカーを実践していきたい。
 
 心強いのは、河野の復調だ。スランプから脱した印象で、実際、名古屋戦では持ち前の攻撃力を存分に発揮しており、このトップ下が前田とN・バーンズとよりスムーズな連係を築ければ面白い。
 
 梶山、東、太田と怪我人も徐々に戻ってきており、チームの雰囲気は悪くない。第2ステージ制覇、ひいては年間優勝を目指すなら、下位に沈む清水からはきっちりと勝点3を奪う必要がある。
 
 太田のコンディションが万全なら、左サイドからの崩しも大きなポイントになる。Jリーグのアシストランクでトップを走る左SBのパフォーマンスも、チームの命運を握る重要なファクターだ。
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