「悪夢だ。恐ろしかった」リバプールMF妻がCL決勝大混乱の衝撃体験を告白「チケットを狙う強盗団に脅かされていた」

2022年05月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

「無実の人々が警察に殴打された」

CL決勝の恐怖体験を明かしたのがチアゴ(左)の妻ビガスさんだ。(C)Getty Images

 大きな問題となっているのが、5月28日にパリ近郊サンドニのスタッド・ド・フランスで開催されたチャンピオンズ・リーグ(CL)の決勝の、チケット問題だ。レアル・マドリーがリバプールに1―0と勝利した試合の裏で、とんでもない事態が起きていた。

 リバプール側の回転式入場口で、偽のチケットを持ったファンが殺到。当然、中には入れないため、現場は大混乱。正規のチケットを持っているファンもなかなか入場ができない状態になったほか、警察が巻いた催涙ガスがさらなるカオスを引き起こした。警察への暴行やチケットの強奪なども行なわれていたというから驚きだ。

【動画】偽チケットのファンが大挙しカオスに。塀を飛び越えて侵入する者も。催涙スプレー使用で大混乱

 この惨事を目の当たりにし、非難の声をあげたのが、リバプールのスペイン代表MFチアゴ・アルカンタラの妻ジュリア・ビガスさんだ。スペイン紙『MARCA』が30日に伝えたところによれば、自身にインスタグラムに次のように綴った。

「私はこれらのことについてコメントするのは好きではありませんが、今回は声に出す必要があります」

 そう切り出したビガスさんは、「昨日の決勝は完全な悪夢だった。これはサッカーについてではありません。(リバプールが負けた)結果をはるかに超えている」と怒りを露わにした。

「組織とセキュリティの欠如のために、とても多くの恐ろしい瞬間があった。私たちは、チケットなしでスタジアムに潜り込もうとした強盗団に絶えず脅かされていた。そのため、多くのサポーターが会場の外にとどまり、人々の雪崩を引き起こした」

 ビガスさんは「警察は家族やファンに催涙ガスを発射し、一部の人は殴打された。全員が無実の人々です」と続けている。

 会場の外は、選手の家族も恐怖を感じるほど、凄惨な状況だったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】警察が催涙スプレー使用し、ますます大混乱に…

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