「エムバペのクソ野郎!」CL優勝セレモニーで、ファンによる侮蔑チャントが発覚。 マドリード市民から批判の声も

2022年05月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

「このクラブは町の名誉を貶める気か」

マドリーファンの行動に賛否が巻き起こっている。(C)Getty Images

 現地時間5月28日、パリ近郊サンドニのスタッド・ドゥ・フランスでチャンピオンズ・リーグ(CL)の決勝が開催され、レアル・マドリーがリバプールに1-0で勝利。4シーズンぶり14度目の戴冠を果たした。

 選手たちは翌日にマドリードに戻り、凱旋パレードを決行。優勝セレモニーの会場となったシベレス広場には数千人のマドリディスタが詰めかけたという。

 お祝いムードに沸くなか、それは主将のマルセロがスピーチしている間に起きたという。スペインの地元紙や、英紙『Daily Mail』など複数のメディアが報じている。

 マルセロがマイクで話している最中に、「キリアン・エムバペ、クソ野郎」というチャントを始めたのだ。渦中のマルセロはこのチャントに反応しないようにしていたが、やがて両手を上げて肩をすくめ、何とも言えない表情を浮かべている。ファンの反応を快く受け取っていないことは明らかだった。
【動画】マルセロのスピーチ中にエムバペへの侮辱チャントが。問題のシーンをチェック
 "標的"となったフランス代表FWキリアン・エムバペは、今夏のマドリー加入が濃厚視されていたが、パリSGとの契約を延長したために"裏切られる"かたちとなった。そのため、ファンからは批判の声が上がっていたが、CL優勝を決めた後、フロレンティーノ・ぺレス会長が自ら「もう終わったことだ」と騒動に終止符を打っていた。

 しかし、それでも腹に据えかねた一部のファンが行動に出たようだ。『Daily Mail』は、「侮蔑チャントで、祝いの場が一気に険悪になってしまった」と伝えている。

 また、該当の動画がファンのSNSで公開されると、「23歳の若者が町全体を傷つけたというのは、驚くべきことだ」「CL優勝よりもエムバペの行動がつらかったのか?」といった驚きの声が上がった。そして、マドリード市民らしき人々も含め、「このクラブは町の名誉を貶める気か」「サポーターという言葉の意味を考えろ」「契約もしていなかったのに、騙されたサポーターが馬鹿なだけ」「今はクラブの歴史の中に敬意を示すべきなのに、それともクラブと何も関係もない23歳のプレーヤーを侮辱するのか?」といった批判の声も上がっている。

 マドリーが成し遂げた優勝を祝福する大勢のサポーターがいた一方で、その祝いの場を台無しにしたサポーターがいたことも、また事実のようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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