「受賞できることを願うが…」ぐっと近づいたバロンドール、ベンゼマの意欲は? モドリッチは早速6度目のCL制覇に照準

2022年05月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

リーガ&CLの得点王2冠を達成

マドリーを牽引する34歳のベンゼマ(左)と36歳のモドリッチ(右)。(C)Getty Images

 現地時間5月28日に開催されたチャンピオンズ・リーグ(CL)の決勝で、レアル・マドリーはリバプールと対戦。43分のカリム・ベンゼマのゴールは、オフサイトでノーゴールとなるも、59分にヴィニシウス・ジュニオールがチャンスを確実に仕留め、1―0で難敵を撃破。史上最多記録を更新する14度目の戴冠を果たした。
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 クラブ公式サイトによれば、12戦15発で、ラ・リーガに続いてCLの得点王にも輝いたベンゼマは、「今日の決勝はとても素晴らしいものになった。このクラブには多くの歴史があるが、チャンピオンズ・リーグの中でも最も難しい試合のひとつだった」と、母国で行なわれた白熱の一戦を振り返っている。

「決勝戦は常に少し難しいもの。本当にタフでとても疲れる仕事だよ。僕たちはリーガのチャンピオンなのに良いリズムではなかった。オフサイドでゴールは取り消されたけど、その後は試合に入り込むことができたし、後半はいつも通り、決勝戦に勝つためのプレーをした」

 サッカー界において、個人最大の名誉であるバロンドール獲得はより現実味を帯びた。ただ、今はCL優勝を仲間と分かち合うことしか頭にないようだ。

「どうなるか見てみないとね。受賞できることを願うが、最も大切なのは今日の勝利を楽しむことだ」
 
 一方、圧倒的なパスセンスを武器に攻撃のタクトを振るい、34歳のエースと共に欧州制覇に大きく貢献したルカ・モドリッチは、世界を代表するメガクラブでプレーする責任感と、誇りを語っている。

「このクラブは間違いなくサッカー界で最高のクラブだ。レアル・マドリーよりも大きなものはないので、僕らはいつもそう言っている。選手たちはこのユニホームやエンブレムを感じている。僕らはこのクラブを愛しているし、だからこそこんなにもたくさんの成功を収め、良い結果を得られているんだ」

 36歳のクロアチア代表MFは今回の優勝で、在籍10年で5度目のビッグイヤー獲得となった。「6回目のCL制覇を目指すか」と尋ねられると、ずばりこう答えている。

「5回も優勝するなんて想像できなかったが、僕たちはそれを達成した。今後さらに優勝できることを願うよ。それは今日のように最後まで諦めることなく信じるという意志の強さが必要不可欠だ。僕らは前半、あまり良いプレーができなかったが、ゴールが取り消された後、より良いプレーができた。最終的に優勝することができたのは、今言ったことが全ての鍵になったね」

 時代の最前線を走り続けるマドリー。そのチームを力強く牽引するのは、年々円熟味を増すベテランだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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