リバプールの南野拓実は、出場機会に恵まれていないことから、この夏の去就が注目されている。移籍先候補として以前から騒がれているのが、冬のマーケットでも関心が報じられたリーズだ。

　プレミアリーグ最終節を勝利で締めくくり、残留を果たしたリーズは、シーズン途中にマルセロ・ビエルサ前監督からジェシー・マーシュ現監督に体制が変わった。ビエルサ時代から南野への関心が噂されていたが、レッドブル・ザルツブルクで日本代表アタッカーを指導したマーシュが就任したことで、夏の獲得の可能性は絶え間なく報じられている。

　リーズ専門サイト『MOT LEEDS NEWS』によると、米紙『New York Times』のローリー・スミス記者は、英公共放送『BBC』で「リーズでは多くの変更があるだろう」と話した。

「リバプールからミナミノの獲得を試みても驚かない。マーシュがザルツブルクで仕事した選手だ」
 

　これを受け、MOTは「リバプールでは出場機会が限られており、ミナミノはアンフィールドから移籍するほうが良いだろう」と報じている。

「（マーシュと）メールで定期的に連絡をやり取りしているのは広く報じられており、彼らの関係が良好であることを示している。ミナミノはインテリジェントな選手で、ボール扱いが上手く、安定した出場時間があれば、さらに良い選手になるに違いない」

　リーグカップやFAカップではチーム最多得点を挙げ、国内カップ戦２冠に大きく貢献しながら、最後のファイナルの舞台でピッチに立つことができなかった。プレミアリーグでの先発出場は、今季１試合に終わっている。

　リバプールの攻撃陣はワールドクラスだけに、南野の出場機会が劇的に増える可能性は低いとの見方は少なくない。キャリアの大事な時期にある27歳は、どのような決断を下すだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部　

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