「最高のカマダはもっとはるかに良い」鎌田大地のEL決勝のプレーに英国人記者が見解!「だがプレミアクラブの評価は変わらない。なぜなら…」【現地発】   

2022年05月21日 スティーブ・マッケンジー

「才能のある選手であることを見せつけた」

レンジャーズとのEL決勝でフル出場した鎌田。(C)Getty Images

 4月末、ロンドンスタジアムで行われたヨーロッパリーグ(EL)準決勝のウェストハム戦(第1レグ)で、フランクフルトの鎌田大地が洗練されたパフォーマンスを披露するのを目の当たりにした。

 その鎌田も先発したEL決勝で、フランクフルトはPK戦の末にスコットランドのレンジャーズを下し、戴冠を果した。チャンピオンズ・リーグへの出場権を手にしている。

 この日の鎌田はとても精力的にプレーし、ボールを持った時は脅威を与えていた。レンジャーズが非常に激しい試合をしたにもかかわらず、彼は優雅にボールを扱い、自分の間合いでボールを保持し、才能のある選手であることを見せつけた。とりわけ前半はタイトなゲームになったが、彼のキープ力はフランクフルトにとってポイントになっていた。

 後半に先制を許した後、鎌田は66分に同点ゴールのビッグチャンスを迎えたが、バーの上に浮かせてしまう。その後はハードワークを続けてきたレンジャーズ側に疲れの色が見え始めたるなか、彼はゲームを通して同じペースを維持してプレーした。

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 PK戦では、計り知れないプレッシャーがかかる場面で、際どいコースに見事に決めてみせた。120分間プレーした彼が3人目のキッカーに選ばれたのは、信頼の表われだ。

 このファイナルの舞台で、鎌田は上々のプレーを見せて、その実力を発揮した。それでも、「最高のカマダ」ではなかった。彼はフランクフルトで最も重要な選手の一人だが、この試合では、そんな風には見えなかった。私は前述のウェストハム戦などこの日本代表アタッカーのプレーを数試合生で見たが、もっとはるかに優れていた。いつものハイレベルなパフォーマンスを発揮するまでには至らなかった。

 ただ、移籍が取り沙汰されているプレミアリーグのクラブの評価が下がることはないし、この1試合で鎌田を獲得するかどうかを決めることはないだろう。なぜなら、彼らはもっと違いを作れる選手だということをもう知っているからだ。

文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)

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