「これっぽっちの後悔もない」アキレス腱断裂の42歳GK南雄太が心境綴る「決断する為に必要な考える時間をください」

2022年05月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ポジティブな感じで捉えられてる自分が少し不思議に思えます笑」

大宮のGK南がインスタを更新。現在の心境を明かした。写真:滝川敏之

 思いの丈を長文にしたためた。

 大宮アルディージャの南雄太が自身のインスタグラムを更新。現在の心境を明かした。42歳のベテランGKは、5月18日に行なわれた岩手戦(●0-1)の79分、味方からのバックパスをトラップした直後に倒れ込み、そのまま起き上れず、負傷交代。診断の結果、右足アキレス腱断裂で全治には6か月かかる見込みだ。

「プロ25年目にして初の大怪我、そして試合翌日には人生初のオペでした」

 怪我の直後、担架でロッカーに運ばれ、ベッドの上でまず思ったのは、「あ~俺のサッカー人生終わったわ…」だった。

 ただ、自暴自棄になったわけではない。「思いの外冷静に自分を客観視してる自分がいて少し驚きました笑」。なぜか。

「それはたぶん13年前にレイソルからサッカー人生で初めて告げられた契約満了の日から、その後ロアッソ熊本に拾ってもらったけど、今後いつサッカー人生が終わってもいいように、そしてそうなった時に微塵の後悔もないように」

「1日1日の練習をとにかく大切にして、準備やケアを妥協する事なく様々な時間を犠牲にしてでもやっていこうと決心して今日まで実践してきた自負があったからだと思います」

 だからこそ、大きな怪我に直面しても、「自分はこれっぽっちの後悔もないし、むしろよく25年もほとんど怪我なくやってこれたなと」思えた。そして「この怪我には必ず何か意味があるんじゃないかとか、そんなポジティブな感じで捉えられてる自分が少し不思議に思えます笑」。
 
 周囲からは、多くの励ましのメッセージが届いたという。復帰を信じている、応援している、と。

「だからこそそんな人達に今の感情や勢いだけで俺はやりますとか絶対復活しますとかは言えなくて…」

「なので本当に今言える事はとにかくこの怪我を治す為に全力で怪我と向き合いリハビリに励みますという事だけです」

 今はとにかく怪我の治療に専念するだけ。やるべきことをやって、「少し先の未来で自分自身に対して決断する為の選択肢を与えてあげれるかどうかだと思っています」。

 まだ、何も決めていない。何も決まっていない。南は綴る。「どうかもう少し、今後を決断する為に必要な考える時間をください」。

 今季の大宮は序盤から厳しい戦いを強いられ、現在は下位に沈む状況だ。不屈の男は「ここから巻き返して必ず上昇出来ると信じて、アルディージャに関わる全ての人が一丸となって共に闘ってほしいです!」とエールを送る。そして「自分も病室から想いが届くようにめちゃくちゃ応援しますので!!」と誓った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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【PHOTO】拍手が響き渡ったNACK5に集結した大宮、群馬サポーター
 

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