「ざまあみろ、間抜け!」なぜヴィエラは乱入サポに強烈キックをお見舞いしたのか。明かされた“度を越した挑発”の全貌

2022年05月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

イングランドでは試合後のサポーター乱入が頻発中

エバートン戦の戦況を見守るヴィエラ監督(左奥は敵将のランパード監督)。(C)Getty Images

 狂乱の宴と化したピッチ上で、かつてのスーパースターが我を忘れてしまった。挑発してきたサポーターに怒りのローキックをお見舞いしてしまい、ニュースのヘッドラインを飾ったのだ。
【動画】ヴィエラ監督が男性サポに蹴りを入れるシーンと、男性サポが至近距離で撮影した実映像をチェック!

 現地5月19日に開催されたプレミアリーグ第33節(順延分)、エバートンvsクリスタル・パレスの一戦だった。残留争いの渦中にあるホームのエバートンは、前半を終えて0-2という苦境に追い込まれる。だがここから猛烈な巻き返しを敢行し、同点として迎えた85分に逆転ゴールを奪う劇的な勝利を飾った。奇跡的な3ポイント奪取で見事プレミア残留を決め、試合終了と同時にサポーターが一挙にピッチへとなだれ込み、歓喜を爆発させたのである。

 大混乱となったピッチ上で、トラブルが発生する。興奮したエバートンの男性サポーターが、控室に戻ろうとしていたパレスのパトリック・ヴィエラ監督に近づいて執拗に挑発。するとブチ切れた元フランス代表MFの反撃に遭い、強烈なローキックを浴びてピッチにダウン。その様子がライブ中継した『Sky Sports』の映像にしっかりと収められていた。周囲の制止によってさらなる問題には発展しなかったが、男性サポーターはその後もなにやらヴィエラ監督に言葉を投げかけていた。

 この1週間というもの、イングランドではサポーターが試合後にピッチに乱入する事態が頻発しており、2部の昇格プレーオフでは選手への深刻な暴行事件が起きて逮捕者が出た。今回の一件に関して、メディアや解説陣、ファンはおおむねヴィエラ監督に同情的だが、実際に暴行した事実は揺るがず、なにかしらの処分を受ける可能性が高い。
 

 試合後の会見で45歳のフランス人指揮官は「何も話すことはない」とコメントするにとどめた。しかし翌日、その乱入サポーター自身が撮影したと見られる動画がSNS上で拡散。英紙『The Sun』など主要メディアが続々とその内容を報じ、波紋を広げている。

 男性はスマホを手にしながら、ヴィエラ監督の耳元で「ざまあみろ、間抜け! どうだ!」とすごみ、最後は「クソ野郎!」と言い放って中指を立てていたのだ。

 敵将のフランク・ランパード監督は「パトリックには同情するよ。一緒に控室に戻ろうと思っていたんだけど、見失ってしまってね」と悔いつつ、「彼はパレスのサポーターに会うため、80ヤード(約73メートル)もピッチを横断していたんだ」と当時の状況を説明した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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