いよいよ再開されるU-18プレミアリーグ 優勝争いを演じるのはどのチームに?

2015年08月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

EAST:首位の鹿島ユースを中心に5チームが勝点3差にひしめく。

2位に勝点1差ながら首位を走る鹿島ユース。前半戦の力強さを取り戻し、初の戴冠となるか。写真:安藤隆人

 高円宮杯U-18プレミアリーグは、8月22日(土)・23日(日)に再開される。EAST、WESTともに後半戦の初戦となる10節までを消化し、優勝争いを演じる顔ぶれもそろそろ絞られてきそうな気配だ。
 
 EASTは、勝点21で首位に立つ鹿島ユースを、大宮ユース、青森山田、市立船橋が勝点20で追い、さらに勝点2差でFC東京U-18が追走する大混戦となっている。
 
 首位の鹿島は、前半戦を無敗で折り返した。熊谷浩二監督の下で『戦う集団』となったチームは、CBの町田浩樹を中心とした堅い守りと相手を凌駕する走力、縦への推進力を活かした攻撃で安定した戦いぶりを見せた。しかし、夏場に入った7節以降にやや減速。中断前の10節にはFC東京に0-1と敗れて初黒星を喫し、混戦を招くこととなった。
 
 5勝5分けと唯一無敗を誇っているのが2位の大宮。上位陣に対してはすべてドローで切り抜け、下位チームからはしっかりと勝点を奪うしたたかさがある。ここまで5得点のエース川田拳登をはじめとする強力な攻撃陣がさらに勢いを増せば、一気にトップに躍り出る可能性も十分だ。
 
 青森山田、市立船橋の高体連2チームは、インターハイでこそ明暗が分かれたが、ともに攻守が噛み合ったサッカーで上位をキープ。青森山田は神谷優太、市立船橋は永藤歩、工藤友暉といった前線のキーマンがいかに躍動できるか。ただ、市立船橋は永藤がインターハイで負傷しており、その回復が気掛かりだ。
 
 FC東京は、11ゴールで得点ランクトップに立つ佐藤亮を軸とした爆発的な攻撃力が売り。前半戦で6点ゲームを二度演じており、後半戦の初戦で、やはりエース佐藤のゴールで首位鹿島を破った勢いは、他チームの脅威になるはずだ。
 
 その他、清水ユース、柏U-18も上位陣に肉薄する力は持っているだけに、まずは11節で両者の直接対決を制して浮上のきっかけを掴みたい。現状で残留争いに沈むのは札幌U-18、流経大柏、JFAアカデミー福島の3チーム。勝点6で並んでおり、それぞれ再開から2試合は上位5チームとの対戦となるだけに、正念場の戦いが続く。

EAST順位表(10節終了時)
順位 チーム 勝点 得失差
1 鹿島ユース 21 10 6 3 1 15 6 9
2 大宮ユース 20 10 5 5 0 15 6 9
3 青森山田 20 10 6 2 2 17 10 7
4 市立船橋 20 10 6 2 2 15 9 6
5 FC東京U-18 18 10 5 3 2 22 7 15
6 清水ユース 13 10 4 1 5 8 10 -2
7 柏U-18 10 10 2 4 4 12 11 1
8 札幌U-18 6 10 2 0 8 10 21 -11
9 流経大柏 6 10 2 0 8 8 23 -15
10 JFAアカデミー福島 6 10 2 0 8 6 25 -19

次ページWEST:攻守に突出する大阪の2チームを大分、東福岡、神戸が追う。

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