「結末に怒っていた」吉田麻也とサンプ主将の口論に指揮官が見解「血が流れているチームなら…」

2022年04月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

「無風の静けさは好きじゃない」

主将のクリアラレッラとの口論が反響を呼んだ吉田。(C)Getty Images

 クラブは前向きに評価しているとの報道があったが、指揮官の言葉はそれを裏付けている。

 サンプドリアの吉田麻也は4月23日、セリエA第34節ヴェローナ戦で試合後にチームの主将ファビオ・クアリアレッラと口論した。29日、マルコ・ジャンパオロ監督は「ポジティブ」だと評している。

 先制しながらも吉田らを投入後に失点し、1-1で引き分けた試合後、吉田はクアリアレッラから批判されたことに反論。日本代表キャプテンはサンプドリアの主将を軽く突き飛ばし、チームがサポーターへのあいさつに向かうなか、ロッカールームへと去っていった。

 経験豊富なベテラン同士の衝突にイタリア・メディアは注目したが、クアリアレッラは翌日にSNSで吉田との"和解"を報告。吉田も投稿にクラブカラーの3色で"返答"している。イタリア・メディアは、クアリアレッラが試合翌日に吉田に電話して和解したと報じた。

【動画】サンプドリア主将が吉田に激怒した失点シーン
 イタリアの通信社『ANSA』によれば、ジャンパオロ監督はクアリアレッラと吉田の件について、29日に「血が流れているチームであれば自然なことだ」と話している。

「我々は(試合の)結末に怒っていた。だが、ポジティブなことだ。無風の静けさは好きじゃない」

 ヴェローナ戦で2ポイントを落としたかたちのサンプドリアは、降格圏に5ポイント差の16位と残留を争っている。そして30日にはその降格圏にいる18位ジェノアとのダービーマッチ。残留を争う宿敵との直接対決となるダービーが白熱することは間違いない。

 大事な一戦を前に大切なのは、チームが残留を目指して団結することだ。ともに責任感の強い吉田とクアリアレッラは、誰よりもそれを分かっているだろう。だからこそ、クラブや指揮官は問題視していないのかもしれない。

 ただ、いずれにしても、吉田はスタメン復帰が難しいとみられているようだ。『ANSA』はアレックス・フェラーリが吉田とのポジション争いで優位にあると報道。『Gazzetta dello Sport』紙も、55%対45%でフェラーリ有利と報じている。

 それでも、残留を争うジェノバの両チームのダービーは、何が起きるか分からない一戦となることが予想されるだけに、吉田はしっかり準備を整えていることだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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