【FC東京】ひと言でファンタスティック。J1初開催の新国立競技場でレアンドロが決めたドリブルシュートは衝撃だった

2022年04月29日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

復帰戦でいきなり大仕事をやってのけた

国立競技場でのG大阪戦で復帰したレアンドロ。見事なドリブルシュートを決めた点で勝利の立役者だった。写真:サッカーダイジェスト

 FC東京の1-0で迎えた65分、敵陣でドリブルを開始したレアンドロがそのままシュートまで持ち込み、貴重な追加点。大怪我から復帰し、いきなり国立の試合で衝撃をもたらしたブラジル人アタッカーの活躍を、アルベル監督も「彼の存在感は明確」と表現していた。

 J1初開催の新国立競技場で大仕事をやってのけたレアンドロの活躍は称賛に値した。最大のハイライトとなったドリブルシュートはひと言でファンタスティックであり、このブラジル人ならではの技巧でもあった。絶妙なコース取りで相手DFを無力化した技術がとりわけ素晴らしく、シュートのタイミング、コースも完璧だった。

 
 復帰戦でいきなり衝撃をもたらしたレアンドロ自身も、試合後にホッとした表情でゴールシーンを次のように振り返った。

「ありがとうございます。正直、あのシーンを明確に覚えていません。こぼれ球が自分のところに来てドリブルして、ゴールが見えていたのでシュートを打ちました。長期離脱してきたなかで戻ってきて、久しぶりの試合でゴールという形でチームの勝利に貢献できたので、ゴール裏のサポーターのほうに走っていって喜びを表現しました」

 ドリブルシュートだけではなく、持ち前のテクニックで「中盤に落ち着きをもたらした」(アルベル監督)レアンドロは、ここからFC東京のサッカーをレベルアップさせるうえで真のキーマンになるかもしれない。組み立ての局面でD・オリヴェイラのキープ力に依存気味だった現状をレアンドロが打破してくれれば、FC東京の攻撃がスケールアップする可能性は高い。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事