「1960年代の古くさいサッカー」名将サッキがインテルをバッサリ!一方で古巣ミランは評価「イタリアでは最もモダン」

2022年04月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「サッキの主張は正しいか」というアンケートでは…

スクデットを争うインテルとミランを比較したサッキ氏。(C)Getty Images

「ゾーンプレス」の生みの親は、現在のセリエA王者の戦い方が気に入らないようだ。

 かつてミランやイタリア代表を率いた稀代の戦術家アッリーゴ・サッキ氏が、古巣とスクデット(優勝)を争っているインテルのサッカーを「古くさい」と評した。

 セリエAは34節を終え、首位ミランを2ポイント差で2位インテルが追っている。だが、インテルは消化が1試合少なく、4月27日のボローニャ戦に勝てば単独首位に浮上。2連覇に向けて優位に立つこととなる。

 サッキ氏はイタリア紙『Gazzetta dello Sport』で、「ミランはイタリアで最もモダンサッカーに近いチームだ」と古巣のプレーを称賛。一方で、「インテルは最強だが、1960年代の古くさいサッカーで、国際レベルでは報われない」と否定的な見解を示した。

「彼らはそういうプレーで、カウンターが傑作だ。だが、サッカーとは別物でもある。自分のプレーをしようとし、プレスをかけ、相手を苦しめるものだ。自陣からスタートするのでなく、相手陣内からスタートすれば、多くのゴールを決められる。欧州では支配するサッカーで勝つものなのだ」

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 サッキ氏は日ごろから結果重視のイタリアサッカー界の姿勢を批判し、積極的に自分たちがプレーを構築するコレクティブなサッカーをすべきとの立場を取っている。その点でステーファノ・ピオーリ監督が率いる現在のミランは評価できると繰り返し称賛してきた。

 2010年にインテルがジョゼ・モウリーニョとともに欧州を制覇して以降、イタリアのクラブは世界最高峰の舞台で頂点に立つことができていないのも事実だ。イタリア代表が2大会連続でワールドカップ本大会出場を逃したのも周知のとおり。変革の必要を主張する声は少なくない。

 一方で、インテルが今シーズンのリバプールとの対戦で健闘したことも確かだろう。「サッキの主張は正しいか」という『Gazzetta dello Sport』紙のアンケートでも、2万7000人超のユーザーの74%以上が「ノー」と答えている。サポーターは必ずしもサッキ氏の主張に同意してはいないようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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