【J1】石井采配ズバリ! 鹿島が4連勝で第2ステージ首位浮上

2015年08月16日 サッカーダイジェスト編集部

残り10分で土居が2ゴールを叩き込み、石井監督就任後の連勝を「4」に伸ばす。

途中出場から殊勲の2ゴール! 土居が大仕事をやってのけ、チームを首位に導いた。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 石井新監督就任後の鹿島の勢いが止まらない。

【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・7節

 ホームに仙台を迎えた第2ステージ7節の一戦は、苦しい試合となった。3分、27分とDF陣の隙を突かれ、鹿島出身の名手・野沢に豪快な2ゴールを叩き込まれてしまう。その後もゲームを支配しながら、なかなかペースを掴めなかった鹿島だが、42分に山本が1点を返し、1-2で前半を折り返した。

 石井監督は後半の立ち上がりから動く。ダヴィに代えて金崎を投入し圧力を強めると、試合は一方的な鹿島ペースに。金崎、遠藤、カイオらが次々と仕掛けてチャンスの山を築き仙台を圧倒するが、どうしても1点が奪えない。

 そして80分、石井監督は赤﨑に代えて、最後のカードとして土居をピッチへ送り込む。この采配が、ズバリと当たった。 

 82分、左サイドの山本が正確なフィードを送ると、逆サイドを駆け上がった西がヘッドで折り返し、これを走り込んだ土居が頭で合わせて同点に。

 試合が振り出しに戻り、ズルズルとラインを下げる仙台守備陣を尻目に、鹿島の猛攻は終わらない。そしてドラマは、同点弾の5分後に待っていた。

 右サイドで西、遠藤とつないだボールは、中央の柴崎を経由して相手最終ラインの裏に抜け出した土居の足もとへ。このチャンスに「背番号8」は冷静に右足を振り抜き、ゴール左隅へ逆転弾を叩き込んだ。

 起用された選手が指揮官の期待に応えて、0-2から勝利を手繰り寄せる――。ミス絡みの失点で自ら首を絞めたとはいえ、見事な反発力を示しての4連勝。石井監督の采配が冴え渡る鹿島が、この日敗れた広島を抜いて、第2ステージ首位に躍り出た。
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