J１リーグ第２ステージ７節は８月16日、各地で９試合が開催され、前節で５試合ぶりの白星を掴んだ浦和は、ホームに２連勝中と好調な湘南を迎えた。

【J１ PHOTOハイライト】２ndステージ・７節
 
　試合は湘南が持ち味のアグレッシブなサッカーを披露したため、立ち上がりから攻守の入れ替わりが激しいオープンな展開に。ハイプレスを仕掛けてくるアウェーチームの前に、浦和は押し込まれる場面が目立ち、後方から次々と飛び出してくる相手の選手も捕まえきれない。
 
　それでも槙野、阿部らが要所を締めて次第にペースを握り始めると、25分過ぎからは浦和が攻め込む時間が増えていく。特に右サイドの梅崎と関根が好連係を見せて敵陣深くに切り込むが、最後の精度を欠き、なかなか決定機を作れなかった。
 
　両者にとって、前半の最大の決定機となったのが43分。湘南が右サイドを突破して得たCKから、菊地俊がダイビングヘッドで合わせるも、ボールは惜しくも左ポストを叩いてゴールならず。浦和にとっては、この試合最大のピンチと言えた。
 
　後半もお互いに攻守の切り替えが早く、中盤で激しい攻防が繰り広げられるが、徐々にホームの浦和が攻め込む回数が増えていく。そして59分、右サイドでボールを受けた柏木がゴール前の興梠にパス。これを興梠が落として走り込んだ関根がグラウンダーのクロスを入れると、最後は槙野が右足で合わせて先制した。
 
　この１点で精神的な余裕を得た浦和は、湘南の前へ出てくる圧力を受け止めながら効果的なカウンターを繰り出していく。
 
　65分には敵陣内での相手のミスを逃さずにボール奪取に成功すると、武藤のスルーパスから興梠がGKと１対１の場面を迎えるが、これは秋元が好セーブ。84分には左サイドの柏木が狙いすましたクロスを送り、走り込んだズラタンが右足で合わせるがゴール上へと外れた。
 
　追加点こそ奪えなかったものの、先制後に貫禄の試合運びを見せた浦和が、第２ステージ２節・山形戦以来となる無失点で２連勝。一時の不振を脱し、２ステージ連続制覇へ向けて勢いを取り戻しつつあるようだ。