川崎がACL蔚山戦で喫した失点シーンはハンドではないのか? ポイントは“直後”の得点か否か。元審判員・家本氏は「納得できていない」

2022年04月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

「競技規則的には、まだ綺麗に整理されていないシーン」

川崎のACLグループステージ初戦、蔚山戦の失点シーンを『Jリーグ ジャッジリプレイ』が取り上げた。(C)2022 Asian Football Confederation (AFC)

 物議を醸した得点シーンの判定は果たして妥当だったのか。

 川崎は4月15日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ初戦で蔚山現代(韓国)と対戦し、1-1のドローに終った。

 この試合の先制点のシーンが、DAZNの配信番組『Jリーグ ジャッジリプレイ』で取り上げられ、ゲストで出演した元国際審判員の家本政明氏と深野悦子氏、タレントでJリーグウォッチャーの平畠啓史さんが議論を交わした。

 取り上げられたのは、21分の蔚山の先制ゴールだ。最終ラインからのロングボールを前線で収めた元浦和のレオナルドが、谷口彰悟と競り合いながらもペナルティエリア左に進入し、左足のシュートでゴール右に流し込んだ。

 しかし映像をよく見ると、ロングボールはレオナルドの手に当たってから足もとに収まっており、SNS上でもハンドではないかと物議を醸していた。
 
 JFA(日本サッカー協会)の競技規則によれば、ボールが自分の手や腕に触れた行為が偶発的であっても、その直後に得点した場合はハンドの判定となる。

 直後のゴールかどうかについて、平畠さんは「これは直後でしょ」と発言。一方で深野氏は、「(レオナルドは)ボールが手に当たったあとで、ドリブルして相手(谷口)と対峙している。対峙のプレーがワンクッションあったあとのシュートなので、直後ではないと思う」と見解を口にした。

 また家本氏は、「直後かどうかはグレー」と自身の考えを示した。

「これ時間にして約4秒ぐらい。移動距離にして15メートルから20メートル。その間にワンフェイント、ワンドリブルが入るんですよね。人によってこれを直後だと言う人と、これは局面が変わって次の新しい局面だと言うのは、レフェリーによっても変わってくる。競技規則的には、まだ綺麗に整理されていないシーンです」

 家本氏はルール上、審判がゴールを認めてもおかしくはないとしたうえで、「ぼくも日本人なので正直、納得はできていない」と率直な思いを語っている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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