【J1展望】2ndステージ・7節|鹿島-仙台|右肩上がりの鹿島が、新体制での4連勝を狙う!

2015年08月15日 サッカーダイジェスト編集部

鹿島――柴崎の先発復帰が濃厚。 仙台――継続路線が順位を上げる近道。

故障者/鹿島=ジネイ 仙台=渡部、ウイルソン
出場停止/鹿島=なし 仙台=なし

J1リーグ・2ndステージ-7節
鹿島アントラーズ – ベガルタ仙台
8月16日(日)/19:00/県立カシマサッカースタジアム
 
鹿島アントラーズ
2ndステージ成績:2位 勝点13 4勝1分1敗 9得点・5失点
年間成績:6位 勝点35 10勝5分8敗 36得点・30失点
 
【最新チーム事情】
●石井監督に交代してから破竹の3連勝。
●日本代表の柴崎が先発復帰へ。
●黄金期の4-4-2システム。
 
【担当記者の視点】
 石井新監督が無傷の4連勝を狙う。
 
 前節、第2ステージ5戦全勝だった首位の広島を下して2位に浮上。就任した4節以降、先発11人が同じだったことは1度もなく、競争原理を高めて選手の能力を引き出した。
 
 チームの心臓も帰ってくる。
 
 東アジアカップから戻った柴崎が、仙台戦では先発復帰する可能性が濃厚。広島戦は疲労への配慮で途中出場となったが、今節は頭からチームを操る。
 
 また、柴崎に代わってボランチで先発した山村が安定した球出しとカバーリングを披露。またひとり、計算できる人間が増えたことは頼もしい。
 
 システムも柔軟に変えている。過去数年は固定されていた4-2-3-1を、黄金期の4-4-2に戻す采配を広島戦で見せた。仙台戦も状況に応じて使い分ける可能性が高く、2トップなら赤崎の才能をより引き出すことになりそうだ。
 
 
ベガルタ仙台
2ndステージ成績(6節終了時):17位 勝点4 1勝1分4敗 8得点・11失点
年間成績(23試合終了時):11位 勝点27 7勝6分10敗 35得点・31失点
 
【最新チーム事情】
●再来日したウイルソンはランニングのみの別メニュー調整。
●左SBは前節・松本戦で途中出場して良い動きを見せた蜂須賀か。
●「勝った後なので大きくメンバーを変更するつもりはない」(渡邉監督)
 
【担当記者の視点】
 前節に第2ステージ初勝利を手にした。今節も勝って連勝を果たして一気に波に乗りたいところだが、相手は調子が右肩上がりで、6節には首位を走る広島を撃破した鹿島だ。しかもアウェー戦ということを考えても、引き分けを見据えつつ、隙を見て勝利を攫う戦い方が現実的か。
 
 松本戦では勝点3を得たという結果は喜ばしいものの、内容(特に前半)は手放しで褒められたものではない。そのなかでも光明だったのは、継続している戦術の練度アップと連係の成熟だ。特にサイド攻撃は多彩さを見せるようになり、崩しのパターンが増加。精度という面でまだまだだが、方向性が間違っていないことを示せた。
 
 降格圏との勝点差が6という事実からも正念場は今後も続く。とにかく今は攻守両面で我慢強く戦うことが必要。そうすれば、たとえ調子のよいチームを相手にしても、自ずとより多くの勝点を積み上げられるはずだ。
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