「最高の調子なのに…」ベンチ外が続く南野拓実の境遇に現地メディアも注目「価値ある贅沢品。別れを告げるタイミングだ」

2022年04月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「大きな役割を果たしたことは疑いようもないが…」

南野のベンチ外について専門メディアが言及した。(C)Getty Images

 リバプールの南野拓実は、公式戦3試合連続でベンチにも入ることができていない。今シーズンは与えられた機会で一定の結果を残してきたが、苦境に立たされている。

 専門サイト『LIVERPOOL.COM』は4月18日、「リバプールの層の厚さを最も示すひとつが、ここ3試合でクロップ監督がミナミノの居場所を見つけられていないことだ」と、南野の現状を伝えた。

「今シーズンのミナミノはリバプールでのキャリアで最高の調子にある。すでに9得点を挙げ、公式戦では90分あたりの得点関与が0.98ゴール。プレミアリーグの大半のチームで、彼は定期的な出場機会を手にするか、少なくともベンチ入りできるだろう。だが、リバプールではベンチに入れるスペースすら見つけられていない。ローテーションが必要で、5人交代が可能だったベンフィカ戦でさえ、スカッドに入ることができなかった」

 同メディアは「現時点で日本代表選手はチーム内で贅沢な存在だ」と続けている。

「今季のリバプールが4大会すべてで終盤戦まで競う上で、彼が大きな役割を果たしたことは疑いようもない。だがそれでも、価値ある贅沢品なのだ。それが、オーナーグループが向き合わなければならない現実だ」

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 リバプール攻撃陣には世界最高級のアタッカーがそろう。さらにクラブは1月、ルイス・ディアスを獲得した。『LIVERPOOL.COM』は「前線の選択肢の豊富さを考えれば、ミナミノは今後もチームの隅にいることになる」と、希望の光は大きくないと伝えている。

「加入して2年、スタメン入りできるなら、これまでにすでにそうしていただろう。(1月に)リバプールは攻撃をさらに充実させた。それはチームにおけるミナミノの立場をさらにもろくしている。別れを告げるタイミングであることは確かだ」

 冬のマーケットでもリーズ移籍が騒がれた南野。『LIVERPOOL.COM』は「この夏は、彼の才能を資金にする完璧な機会となる」との見解を示した。

「彼はまだ27歳で、これから全盛期を迎える。そして今シーズンはかつてないほどに90分あたりの結果を出してきた。リバプールは1月に2000万ポンド(約28億円)を望んだが、数字に基づけば、だいたいその金額で資金化できるはずだ」

「毎週ミナミノを外しているクロップの決定からも、未来は新たな場所へ向かう運命にあるようだ」

 リバプール移籍から2年半で、南野はアンフィールドを去ることになるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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