【J1展望】2ndステージ・7節|広島-柏|自分たちのスタイルを貫くプライド高き一戦

2015年08月15日 サッカーダイジェスト編集部

広島――相手の対策を超える「工夫」と「アイデア」を。 柏――いかにミスなく仕掛けられるか。

故障者/広島=森﨑浩、柴﨑、川﨑 柏=増嶋、大津
出場停止/広島=なし 柏=なし

J1リーグ・2ndステージ7節
サンフレッチェ広島 – 柏レイソル
8月16日(日)/19:00/エディオンスタジアム広島
 
サンフレッチェ広島
2ndステージ成績(6節終了時):1位 勝点15 5勝0分1敗 18得点・5失点
年間成績(23試合終了時):1位 勝点49 15勝4分4敗 47得点・21失点
 
【最新チーム事情】
●ミキッチを休ませ、清水をスタメンで起用する可能性あり。
●前節の敗戦で、無敗記録は11戦、連続得点記録も8試合でストップ。
●エース佐藤の狙いはただひとつ、J1通算得点記録まであと2点。
●塩谷が第1ステージ15節・柏戦以来となるスタメン出場へ。
 
【担当記者の視点】
 前節は鹿島の徹底した広島対策に苦しみ、9試合ぶりにノーゴールで、12試合ぶりの敗戦。低い位置でのブロックを突き破るためのアイデアが足りなかったと選手たちは口を揃えた。実際、青山→佐藤のホットラインを山村・小笠原のボランチコンビに封殺されると、後半はワイドからのクロスをドウグラスに集める攻撃に偏重。シュートチャンスも作りはしたが、決定的に崩すところまではいかなかった。
 
 相手が守備に終始したため、決定機はほとんど与えなかった。だからこそ、セットプレーでの失点がもったいないとも言えるが、「セットプレーでの失点をゼロにすることはできない」と佐藤は言う。失点1は想定の範囲内。やはり相手が対策を打ってきた時、攻撃が機能しない時の「工夫」「アイデア」をコンスタントに発揮する必要がある。
 
 さらに、セットプレーも課題だ。キッカーの柴﨑や森﨑浩不在で、プレースキックからのチャンスメイクが難しくなっている。拮抗した状態ではセットプレーが鍵を握るのは定石。野津田や茶島ら、若きキッカーの奮起に期待したい。
 
 
柏レイソル
2ndステージ成績(6節終了時):3位 勝点12 4勝0分2敗 7得点・6失点
年間成績(23試合終了時):10位 勝点30 8勝6分9敗 29得点・31失点
 
【最新チーム事情】
●エデルソンが前節の初先発・初ゴールでチームへのフィットが加速。
●秋野と小林の台頭により、茨田、武富を併用したターンオーバーが可能に。
●リハビリ中の大津が部分合流。8月下旬の復帰を目処に調整を続ける。
 
【担当記者の視点】
 勝点3差で迎える首位・広島との一戦。この直接対決を制すれば、首位に肉薄できるとあって、柏にとっては勝利が絶対条件の試合となる。
 
 前節の神戸戦では移籍後初先発のエデルソンが、いきなり初ゴールを挙げた。新助っ人の特長はフィニッシュ精度の高さと、その形へ持ち込む上手さにある。ここ数試合、チームはパスを回していても相手を崩せずに手詰まりになる傾向が強かっただけに、エデルソンのフィットは攻撃面の課題を解消へ向かわせるはずだ。
 
 ただ、2-0の完封勝利を飾った神戸戦ではミスも散見され、自滅して完敗を喫した前々節・湘南戦の根本的な問題がクリアされたとは言い難い。広島相手にイージーなミスを犯せば致命傷となるだけに、慎重に試合を進められるかが今節のポイントになりそうだ。
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