【J1展望】2ndステージ・7節|神戸-川崎|神戸は川崎の矛を受け止める方策があるか

2015年08月15日 サッカーダイジェスト編集部

神戸――連敗脱出へ変化が必要か。 川崎――大久保と杉本を前線に配置する4-4-2を採用か。

故障者/神戸=P・ジュニオール 川崎=登里、小林、田坂、松井
出場停止/神戸=なし 川崎=なし

J1リーグ・2ndステージ-7節
ヴィッセル神戸 – 川崎フロンターレ
8月16日(日)/18:00/ノエビアスタジアム神戸
 
ヴィッセル神戸
2ndステージ成績(6節終了時):11位 勝点7 2勝1分3敗 9得点・10失点
年間成績(23試合終了時):12位 勝点26 6勝8分9敗 26得点・29失点
 
【最新チーム事情】
●4連敗阻止へ、最終ラインの並び、形を変更する可能性があり?
●理想は粘り強く戦った第1ステージ・2節の川崎戦(△2-2)の再現。
●ノエスタの芝の状況を考慮し、ロングボール主体の攻撃にシフトするか。
 
【担当記者の視点】
 前節の柏戦で敗れ3連敗。2勝1分と第2ステージ開幕当初に見せた勢いはまったく感じられなくなった。4連敗阻止を目指す今節では、東アジアカップの中断期間に練習した4バック、もしくは岩波をリベロに置いた3バックなど、なにかしらの変化が加わる可能性はある。
 
 今季、川崎とは第1ステージ・2節で対戦して2-2のドロー。その際は4-1-4-1で臨み、21本のシュートを打たれながら、粘り強く勝点1を手にした。久々のポイントを手にするためには、前回対戦時のように川崎の攻撃に耐えながら、少ないチャンスを決め切るしたたかさを見せたいところだ。
 
 また、次節のホーム・鳥栖戦は神戸ユニバーでの代替開催が決まるなど、芝の状態悪化が顕著なノエスタではロングボールを主体にした攻撃のほうが有効なはず。現状はポゼッションサッカーを目指しているが、割り切りも必要だろう。
 
 
川崎フロンターレ
2ndステージ成績(6節終了時):4位 勝点11 3勝2分1敗 9得点・5失点
年間成績(23試合終了時):5位 勝点41 12勝5分6敗 41得点・31失点
 
【最新チーム事情】
●右足親指を痛めていた大久保。痛みは残るものの徐々に回復。
●山形戦で途中出場の杉本が好調をキープ。
●中野が猛アピールし、スタメン争いに名を連ねる。
●リハビリ中の登里が20メートルほどのキックを蹴り始める。
 
【担当記者の視点】
 前節の山形戦は新外国籍選手のA・マイアが先発するも、相手の守備を思うように崩せないままスコアレスドローに終わった。格下に対して持ち前の攻撃力を発揮し切れず、消化不良のまま神戸戦を迎える。
 
 前節のキックオフ時は3-4-3を採用したが、今節は好調の杉本を2トップの一角、A・マイアを左MFに配置する4-4-2でスタートしそうだ。山形戦で苦戦した原因のひとつは、高い位置で起点を作れなかったこと。そうした反省も踏まえて、今回は大久保と杉本のふたりを置き、ターゲットを増やして攻撃の基準点とする考えだ。
 
 注目は大久保だろう。神戸在籍時、交渉の席で移籍を勧められた経緯もあり、本人にとっては因縁の相手。第1ステージの対戦では1ゴールを決め、シュートも今季の出場試合で最多の6本を打った事実からも、気合の入り具合が分かる。現在得点ランク2位に立つエースは右足親指を痛めているが、手負いの状態で輝きを放てるか。
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