「次の展開を予測できる。ボールを奪われない」
加入1年目のバイエルンで不可欠な存在となっている熊谷。(C)Getty Images
なでしこジャパンのキャプテンを務める熊谷紗希は、バイエルンで欠かすことのできない存在だ。
バイエルンの男子チームはそれこそ最新の世界クラブランキングで2位につけるなど自他共に認める世界屈指の強豪クラブだが、女子はしばらくドイツ国内で優勝できない時期が続いていた。クラブ内の優先順位もそこまで高くはなかったとされている。
バイエルンだけではなく、世界中のスポーツで男女間格差は問題視されており、欧州トップクラブを中心に具体的な動きも出てきているが、全体的から見たらまだまだ少ないのが現状だ。そんななか、バイエルンでは数年前から女子チーム、さらには育成においてまで、クラブのあらゆるカテゴリーへ本格的なテコ入れを図ろうと動き出していた。
そうした背景もあり、昨シーズンに5年ぶりにリーグ優勝を果たしたバイエルンが次に目指すのが女子チャンピオンズ・リーグ(CL)の制覇だった。ドイツ勢で、最後に女子CLで優勝を果たしたクラブは、14-15シーズンのFFCフランクフルトまでさかのぼる。バイエルンも昨シーズンはチェルシーを相手に準決勝で涙をのんだ。
それだけに、チームも監督も、今季にかける意気込みは非常に強かった。そして、熊谷はまさにそのための最高の補強選手としてクラブへ迎え入れられた。
バイエルンの男子チームはそれこそ最新の世界クラブランキングで2位につけるなど自他共に認める世界屈指の強豪クラブだが、女子はしばらくドイツ国内で優勝できない時期が続いていた。クラブ内の優先順位もそこまで高くはなかったとされている。
バイエルンだけではなく、世界中のスポーツで男女間格差は問題視されており、欧州トップクラブを中心に具体的な動きも出てきているが、全体的から見たらまだまだ少ないのが現状だ。そんななか、バイエルンでは数年前から女子チーム、さらには育成においてまで、クラブのあらゆるカテゴリーへ本格的なテコ入れを図ろうと動き出していた。
そうした背景もあり、昨シーズンに5年ぶりにリーグ優勝を果たしたバイエルンが次に目指すのが女子チャンピオンズ・リーグ(CL)の制覇だった。ドイツ勢で、最後に女子CLで優勝を果たしたクラブは、14-15シーズンのFFCフランクフルトまでさかのぼる。バイエルンも昨シーズンはチェルシーを相手に準決勝で涙をのんだ。
それだけに、チームも監督も、今季にかける意気込みは非常に強かった。そして、熊谷はまさにそのための最高の補強選手としてクラブへ迎え入れられた。
「シンプルイズベスト。次の展開を予測できる。ボールを奪われない」
地元紙に、プレースタイルをそのように表現された熊谷は、まさにチームに必要なパーツ。バイエルンの攻守のバランスは高いレベルで改善されており、例えばその展開力は大きな武器になっている。自分達でポゼッションしながら攻撃の起点を作ろうとしているときも、ボールを奪取して相手がまだ守備組織を整え切れていないときも、熊谷からのパスは確実に次の展開をスムーズにしてくれるという信頼感がチームにはある。
「ボールをもらう前に次の展開がどうなるかを考えています。あとはボールの受け手がボールをコントロールするための十分な時間とスペースが保てるようにパスをしようと心がけています」
入団時にそのように自身のプレーを表現していた熊谷が、いつでも冷静で、視野を確かに確保して、ゲームインテリジェンスの高さを感じさせるプレーでチームを支えている。
イエンス・ショイアー監督はそんな熊谷を「ボールを失わず、ボランチとしても、センターバックとしてもプレーできる。そうしたフレキシブルさは私たちチームにとってさらなるメリットになる」と最大限に評価した。
また、ビアンカ・レッヒSDも「チームにすごい国際経験をもたらしてくれる。これからさらにチームが成長していくうえで非常に重要な役割を担ってくれる」と信頼の言葉を送っている。
地元紙に、プレースタイルをそのように表現された熊谷は、まさにチームに必要なパーツ。バイエルンの攻守のバランスは高いレベルで改善されており、例えばその展開力は大きな武器になっている。自分達でポゼッションしながら攻撃の起点を作ろうとしているときも、ボールを奪取して相手がまだ守備組織を整え切れていないときも、熊谷からのパスは確実に次の展開をスムーズにしてくれるという信頼感がチームにはある。
「ボールをもらう前に次の展開がどうなるかを考えています。あとはボールの受け手がボールをコントロールするための十分な時間とスペースが保てるようにパスをしようと心がけています」
入団時にそのように自身のプレーを表現していた熊谷が、いつでも冷静で、視野を確かに確保して、ゲームインテリジェンスの高さを感じさせるプレーでチームを支えている。
イエンス・ショイアー監督はそんな熊谷を「ボールを失わず、ボランチとしても、センターバックとしてもプレーできる。そうしたフレキシブルさは私たちチームにとってさらなるメリットになる」と最大限に評価した。
また、ビアンカ・レッヒSDも「チームにすごい国際経験をもたらしてくれる。これからさらにチームが成長していくうえで非常に重要な役割を担ってくれる」と信頼の言葉を送っている。