【浦和】ハリルジャパンで2得点の武藤が湘南との“攻撃的3-4-2-1対決”に向け、「走って、貢献したい」と抱負

2015年08月13日 塚越 始(サッカーダイジェスト)

即席のサイン会も実施。チーム内のポジション争いは熾烈さを増すが、「だからこそ成長できる」。

練習後に記者の取材に応じる武藤。16日の7節・湘南戦では「走って貢献する」と意気込んだ。写真:サッカーダイジェスト

 中国・武漢で開催された東アジアカップでA代表デビューを飾り、北朝鮮戦と中国戦でゴールを決めた浦和の武藤雄樹が13日、大原練習場で週末の湘南戦に向けて抱負を語った。
 
 興梠とともに前日の第2ステージ6節・新潟戦(2-1で浦和が勝利)を欠場して身体を休めたアタッカーは、この日、ランニングやダッシュ系のメニューをこなして調整。練習後には即席のサイン会が行なわれ、夏休み中とあって訪れていた多くの子どもたちは"浦和の星"を目の前にして、胸をときめかせていた。
 
 日本代表に初めて招集され、2ゴールを記録。今季一気にブレイクした武藤だが、決して現状には満足していない。
 
「(東アジアカップで)ひとつも勝てなかったわけだから、責任を感じている。それでもチャンスをもらってゴールを決められて、もっと、もっとと意欲が沸いている。欧州組が加わっても、定着していくことを目標にしたい。そのためにも、チームで結果を残すことが大切になる」
 
 新潟戦の前線はCFズラタン、シャドー高木、梅崎という構成で迫力ある攻撃を見せ、2-1の勝利を収めた。日本代表で活躍し、チーム最多9得点を奪っている武藤といえども、ポジションが確約されているわけではない。
 
 むしろチーム内の争いは一段と激しさを増している。それでも背番号19は「そこには常に競争があるもの。だからこそ、成長できている」と、むしろ刺激的な日々を"歓迎"している。
 
 なにより彼の心のなかでも、浦和のユニホームを一日も早く着て、サポーターの前でプレーしたいという気持ちが強まっている。
 
「早く埼スタでプレーしたい。昨日ひとつ勝つことができたので、勢いに乗りたい」
 
 16日には2連勝中の湘南との、注目の"攻撃的3-4-2-1対決"を迎える。浦和にとっては、再び上位に向かうためには是が非でも負けられない一戦になる。先発するかどうかは、まだ分からない。それでも武藤はどんな状況でも試合に臨めるように、すでにスタンバイOKだ。
 
「一日休ませてもらったので、コンディションは問題ない。むしろ、みんなは試合をして疲れていると思う。だからこそ試合に出たら、たくさん走って貢献したい」
 
 東アジアカップを経て、サッカー選手として新たな境地に突入した。その武藤の次なる一撃が早い段階で飛び出せば、チームも一段と強い上昇気流に乗れるはずだ。
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