神戸はなぜロティーナを招聘したのか? 栗原強化部長が挙げた4つのポイント。永井SDは「能力に疑う余地はまったくない」

2022年04月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「状況を好転できるのはロティーナさんしかいない」(永井SD)

新たに神戸を率いることになったロティーナ新監督。「全員で団結して、良い雰囲気を作り出せれば、結果は転がり込んでくる」と語る。(C)VISSEL KOBE

 ヴィッセル神戸は4月8日、ロティーナ新監督の就任会見を実施した。

 神戸は今季、リーグ戦でスタートダッシュに失敗。開幕から9試合を消化し、4分5敗といまだ勝利はなし。3月20日に三浦淳寛前監督との契約を解除し、その後はヤングプレーヤーデベロップメントコーチのリュイスが暫定監督として指揮を執っていた。

 会見で永井秀樹スポーツダイレクターは「現状を踏まえ、たくさんの候補者の中から、しっかりとクラブの中で協議させていただき、この状況をすぐに改善し、状況を好転いただけるのは、ロティーナさんしかいないという結論に至った」と語る。

 64歳のスペイン人指揮官は、母国ではヌマンシア、セルタ、エスパニョール、デポルティボ、ビジャレアルなどの監督を歴任。Jリーグでは過去に東京V、C大阪、清水を率い、神戸は4クラブ目となる。

「リーガで760試合以上、Jリーグでは250試合以上の驚異的な経験を持たれている名将です。私自身もヴェルディ時代、近くでロティーナさんの素晴らしい采配、緻密な戦術の構築は見させていくなかで、ロティーナ監督の能力に疑う余地はまったくございません」(永井SD)
 
 栗原圭介強化部長はロティーナ招聘の理由として、以下の4つを挙げる。

「1つ目は、やはりJリーグ、日本のリーグを知っているというところがすごくメリットになる」

「2つ目には、外国人選手とコミュニケーションが取れるというところ。日本人選手も自立した選手が多いので、そのなかでコミュニケーションを取ってくれる」

「もうひとつは、こういう状況でチームをオーガナイズできる監督。基本に戻り、チームがどういう方向で、どういうサッカーをするのかを明確に伝え、そして個々にしっかりと役割を与えてくれる」

「最後に、試合を続けていくタイミングで、チームを変えるのは難しく、自分の色を出すだけでもなかなか難しいと思うが、今のチーム状況を踏まえながら、多くのことが求められるなかで引き出しの多い監督で、いまのチームを好転してくれる力がある」

 チームは今後、ACLでの戦いも控えている。永井SDは「素晴らしい選手が揃っていますし、今一度、ロティーナさんを中心に、この苦しい状況を好転していけるように、我々もロティーナ新体制を全力で、クラブとして支えていきます」と力をこめた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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